エジプト:ファラオ島の世界遺産登録のための準備を進める
2017年05月08日付 al-Hayat 紙


■ファラオ島は世界遺産リストに登録か?

【カイロ:マルセル・ナスル】

エジプト考古省は来年、南シナイのファラオ島を世界遺産リストに登録するため、最終書類をユネスコに提出する予定だ。ファラオ島とはターバから南に8キロメートル離れたところにある環礁である。またアカバ湾の北中央に位置し、「サラーフッディーン要塞」で有名だ。この要塞はシナイ半島において最も重要なイスラーム遺産とされている。

アイユーブ朝のサラーフッディーンは、外からの攻撃に対するアカバ湾の防衛、ハッジ巡礼路と隊商路保護のために、西暦12世紀末にその要塞を建造した。周辺地域の監視のためでもあった。古代ファラオの時代には戦争目的の武器や商品の貯蔵拠点として使われた。

エジプト考古大臣のハーリド・アナーニーは、ハーリド・フーダ南シナイ県知事ならびに国防省、内務省、外務省、観光省、国際協力省、環境省、安全保障分野の多数の責任者と面会した。その目的は、ファラオ島の世界遺産リスト登録のための最終書類の作成に関し、詳しく議論することだった。2018年の間に、本書類をユネスコに提出することが予定された。

考古相専門事務局長官アフマド・エベイドは次のように発表した。「今般の会合の目的は、昨年10月に提出した最初の書類作成の際に、考古省が直面したあらゆる障害を克服すること、そしてユネスコの遺産委員会の推薦を取り付けることだ」。また同氏は、書類を完璧に作成するために、自信の専門分野において、考古省とあらゆる方面で協力する準備をしていると強調した。

(後略)

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( 翻訳者:下條実紘 )
( 記事ID:42615 )