エジプト:アズハル学院総長、逸脱した思想的風潮への若者の堕落を懸念
2017年06月07日付 al-Hayat 紙

■アズハル学院総長、逸脱した思想的風潮への若者の堕落を懸念

【カイロ:本紙】

アズハル学院のアフマド・タイイブ総長は昨日、名指しをせずに一部の当事者らが「私欲実現のため中東地域のホットスポット」に乗じようとしていることに対して警鐘を鳴らした。また、逸脱した思想的風潮の渦へ若者たちが巻き込まれないよう、さらなる努力をするよう訴えた。この風潮は地域の安定と安全を脅かすことを助長しているという。

タイイブ総長はこの日、ラーシド・ビン・アブドゥルラフマーン・アール・ハリーファ在カイロ・バーレーン大使を迎えた。同総長はそこで、アズハル学院とバーレーンの親密さを強調するとともに、バーレーンのハマド・ビン・イーサー・アール・ハリーファ王がアラブ主義とイスラーム主義の大義のために果たしている役割を高く評価すると述べた。タイイブ総長はまた、アラブ民族やイスラーム共同体が歩んでいる現況において、「地域の治安を揺さぶる逸脱した思想的風潮に若者が陥らないよう保護するためのさらなる取り組みが必要とされている」と指摘した。

タイイブ総長は、一部の者が私利私欲を満たすために民族・宗派対立が絶えないホットスポットに乗じていると警告した。また、姉妹国であるバーレーンに対し、教育や布教といった分野での全面支援や、宗派主義や過激主義の思想に対抗するための相互協力の準備ができていると述べた。

これに対して、バーレーン大使は、アズハル学院総長がイスラームのために活動し、あらゆる水準で平和のための対話文化を広めようとしており、そのことが中東、そして世界で評価や注目の的となっていると称賛した。その一方で、大使は、アズハル学院が国内外で過激主義との戦うために努力を尽くすことが重要だと声高に唱えた。

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( 翻訳者:庄司有沙・當野恵・吉村有加 )
( 記事ID:42774 )