モロッコ:モロッコ当局がホセイマ市で予定されていたデモ行進を禁止
2017年07月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

モロッコ:モロッコ当局がホセイマ市で予定されていたデモ行進を禁止

■モロッコ当局はホセイマでのデモ行進を禁じる

【ラバト:ムハンマド・マアルーフ】

モロッコ当局がリーフ地方における緊張を拡大し、リーフ運動との対峙に向かって突き進んでいる。当局は、この嵐のような危機が、同地域だけでなく国全体を席捲するという期待を打ち砕いたのである。8カ月前、社会や経済の状況だけでなく、政治情勢や人権の状況について意見を表明すべくリーフ運動がリーフ地方で起こった。この地方は、ここ数年来、民主化移行やテロリズムによって緊張する周辺地域の中にあって例外的に安全で安定していると地元の責任者が公表することを望んでいた地域であった。

今回、明日木曜日(7月20日)に予定されていたホセイマ市のデモ行進を禁止する決定を当局が出したことで緊張が高まった。このデモ行進は3カ月以上前から告知されていた。リーフ地方の住民とヨーロッパに住む同地域の出身者が、リーフ運動とその諸要求を支持することがデモの目的であった。付け加えておくと、リーフ運動への参加を理由に逮捕された全人物の解放も要求事項だ。こうした呼びかけは、先だって集中的なデモへの参加を表明した様々な民主主義政党や人権団体から支持を得た。

ホセイマ県は「この件に関して、地方行政府に与えられている明確な法的権限に基づいて」デモ行進の禁止を決定したと述べた。またSNS経由で、デモ実施主体の一部が2017年7月20日にフセイマ市でのデモ行進に参加するよう、国民全員に多数にわたり呼びかけたことが確認されると付言した。さらに同県は、「この件に関して地方行政府に与えられている明確な法的権限に基づき、今般の決定の履行を保証するに十分な全ての処置を取った。検察も事態を把握している。本件に関する諸々の事柄や見地が検察に伝えられてある」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:高橋 舜 )
( 記事ID:43014 )