シリア:ダーイシュ内の「過激派潮流」がバグダーディーを不信仰者であると宣告
2017年07月27日付 al-Quds al-Arabi紙

■ダイル・ザウル県における両者の対立…同潮流の支持者の権力はシャリーア最高会議にまで及ぶ


【イスタンブール:本紙 ワーイル・エッサーム】

ここ数週間、シリアのダイル・ザウル県東部マヤーディーン市でダーイシュ(イスラム国)と同派内部の過激派潮流の間で対立が発生しており、同派の組織としての統一性はほとんど分断されている。この過激派潮流は、いわゆる「タクフィール(不信仰者であると宣言すること)の連鎖」を行動様式として取り入れており、その信奉者はここ10年の間に何度も現れている。信奉者の中には、サウジアラビア人のイスラーム法学者のウマル・ハージミーに自身をなぞらえて、「ハージミーヤ主義者」と自称する者がいる。なお、ハージミーは現在サウジ国内で拘留されている。

しかし、ダーイシュ内部で不信仰者宣告を行動様式として信望するこの思想的潮流の信奉者は、必ずしも「ハージミーヤ主義者」側に属しているわけではない。この集団は、バグダーディー、ザルカーウィー、ビンラーディン、ダーイシュの指導層を不信仰者であると宣言することで名を馳せてきた。ダーイシュについては、「陰鬱な」国家と評している。一般のムスリムに不信仰者の宣告をするに終始しており、これが「タクフィールの連鎖」に当たるからだという。

この潮流はダーイシュ内部に深く根を張り、最近では、その根は全権委任委員会として知られる同派のシャリーア最高会議にも及んだ。これによって、同潮流は「タクフィールの連鎖」によって裁定を下す声明を出すことが可能となった。声明では、選挙に参加したすべてのムスリムは不信仰者であると宣言するザルカーウィーの言葉が引用されている。

この声明と合わせて、過激派潮流を支持する広報主体が発行した一連の記事がある。最も顕著な記事は、雑誌「ナバウ」のそれである。「ナバウ」は「アル=カーイダ」の軍事指導部アティーヤ・リービーを「迷えるイマーム、騒乱の主謀者」と描写した。なお、ダーイシュは数年前に同人を非難している。

(後略)

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(翻訳者:中鉢夏輝)
(記事ID:43085)