シリア、イエメン、リビア:アラブ世界の再植民地化のための革命が起こったのか?(1)
2017年08月05日付 al-Quds al-Arabi紙

【本紙:ファイサル・カースィム博士】

我々は死ぬまでに、アラブ世界は千の革命を必要とすると言い続けるのだろう。この本質は、我々がアラブの春の問題に回帰するたびに確認しなければならないものである。一部の人が一連の革命によって、我々が希望を失ったと思いこまないためにだ。しかし、シリア、イエメン、リビアに限り、革命の状況が帰着したものに光を当てるならば、我々には以下の事柄を問う権利があるのではないか。これらの国の国民は、悪魔から解放されるために立ち上がったのか。それとも、同地域の再植民地化のために、革命と国民の苦悩を利用した地域大国や列強が存在するのか。この質問は、アラブ人の無意識のうちに根付いた陰謀論の一種に見えるかもしれない。しかし、それらの国々が屈辱的な形で、地域大国や列強による委任統治下になった後では、この質問はとても顕著なものである。

まずシリアから挙げていこう。シリア人は、悲劇的な状況のほかに、革命から何を得たのだろうか。革命の結果、最終的にイランやイスラエルのような地域大国、ロシアやアメリカ、フランスなど列強による干渉を招いた。シリアにおける影響力を再分配し、国際的な委任統治下に置くために。今や、一体誰がその衝撃の事実を否定できるだろうか。シリアは、ロシアやイラン、アメリカなどの植民地になったのではないか。現在のシリアにおける、アメリカ、フランス、イギリス、イラン、ロシアの数十の軍事基地やイスラエルの保護領を何と呼ぶのだろうか。アメリカは、今やシリア国内に軍用飛行場を保有していないだろうか。フランスなどヨーロッパ諸国もまた、シリアに軍事基地を持っていないだろうか。現在議論の対象になっているシリア南部の緩衝地帯は、イスラエルの影響を最も強く受ける地域ではないだろうか。シリア沿岸のフマイミーム基地司令部によるロシアの明らかなシリア植民地化について、忌憚なく語るがいい。同基地は、ロシアのシリアに対する占領の明白な象徴になった。我々はすでに、シリアのロシア軍基地において、ロシアの国防大臣がシリア大統領を訪問客としてどう歓迎するのかを目にした。シリア大統領自身もテレビ画面上で、同氏への通達もなくシリア国内にロシアの大臣がいることに対する驚きを表した。アサド氏は、困惑を隠すために、ロシアの国防大臣に対して「これは嬉しいサプライズだ」と話しかけた。また我々は、シリア大統領が数週間前にフマイミーム基地を訪問した際、まるでそこが他国の領土であるかのようであったのを目撃した。ロシアがこの先25年、シリアにおける石油とガスの掘削権を得たことを、どうのようにすれば忘れられるのか。ほんの数日前、ドゥーマ(ロシア議会)はロシア軍が今後50年シリアに駐留することに合意した。これを占領、または植民地化と呼ばずして何と呼ぼうか。体制は、自身から占領の性質を消すため、ロシアによるシリア占領を認めることで十分なのだろうか。

シリアは多くの占領を被ってきた。ロシアのシリア領土における明白な影響力に加え、今度はイランが、シリアをイラクやレバノンと陸路で結んで以降、シリアの特定の地域を支配するようになった。これらの地域では、シリア人より多くのイラン人を見かけるようになった。このことはもはや軍事的占領ではなく、むしろ乗っ取り的占領であるといえる。ダマスカス郊外県の一部地域では、まるでテヘランの一部であるかのようになった。

(2)に続く

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(翻訳者:中鉢夏輝)
(記事ID:43216)