レバノン:ハリーリー首相への仏紙『ル・モンド』インタビュー:「難民の安全な帰還を堅持」
2017年09月02日付 al-Hayat紙


【パリ:本紙】

 サアド・ハリーリー・レバノン首相は、仏紙『ル・モンド』の紙面にて、「レバノン国軍こそが、ジュルード地域解放において最も大きな役割を果たした」と強調した。同氏は、「ヒズブッラーとレバノンにおけるその役割に関して、意見や立場は異なる。しかし、我々は合意に達した。我々の意見が根本的に異なる地域の問題はすべて、政府・国家・経済に影響を与えないよう、脇に置かれるということだ」と述べた。

 同氏は、ラフィーク・ハリーリー・レバノン元首相暗殺の容疑で起訴されているヒズブッラーのメンバーが裁判に欠席したことを遺憾に思っていたかについて、「裁判所で彼らを目にすることを望む。彼らの一部の者が好まないとしても、この裁判は正義を具現化する。我々は正義と真実を欲し、決して妥協はしない。他の国際裁判所よりも時間はかかるが、裁判は終わらない」と述べた。また、「イランがレバノンでヒズブッラーのために秘密のミサイル工場を建設している」とイスラエルが非難している件について、ハリーリー首相は、「イスラエルの人々は、レバノンにミサイル工場がないことをよく知っているはずだ。イスラエルに対する我々の問題は、イスラエルの指導者たちがいつも平和についてではなく、戦争や安全保障について語ることだ。2002年、サウジアラビアの故アブドゥッラー国王は、レバノンからアラブ平和イニシアチブを立ち上げた。イスラエルは、それに対して何をしたのか。何もしていない」と述べた。

 さらに、ヒズブッラーに圧力をかけるためアメリカがUNIFILの権威強化を求めていることが、レバノンの緊張状態を深刻化させるかどうかについて、ハリーリー首相はこのように述べた。私が春にワシントンを訪問した時、トランプ大統領や議員らと会談した。彼らにとって、ヒズブッラーは本当に不安の根源である。私は彼らにこう尋ねた。「あなたたちは、ヒズブッラーと何か問題があるのか。それとも、レバノンの国民との間に問題があるのか」と。ダーイシュとの戦争は、レバノン国軍の能力を皆に示した。私がワシントンを訪問して以来、我々が国軍を含むすべての国家機関を強化するために行っていることを、米政権はより良い形で認識している。そして、米国のレバノン国軍への援助は続けられるだろう。

 また、シリア難民の自国への帰還についてハリーリー首相は、「レバノンでは、難民を帰すためバッシャール・アサド政権との関係を再構築すべきだという人もいる。イラクやヨルダン、エジプトの現状を見てみて欲しい。これらの国々はシリア政権と関係がある。それにもかかわらず、難民はシリアへ帰っていない。シリア政権がそこにある限り、難民は帰らないのだ。国連からの安全な難民帰還のためのゴーサインが与えられない限り、私は何もしない。」と述べた。

 ハリーリー首相は「銀行やレバノン・ポンド(...)について、何ら懸念はない。今夏の観光は15~20%増加した」と述べた。
 
 同氏は、サウジアラビアのレバノン国軍への援助とレバノンへの投資の中断について次のように述べた。「レバノンに大統領がいなかったことが問題だった。サウジアラビアだけでなく、皆が各々の計画を取りやめた。今や、事態は元の状態に戻るだろう。我々が投資計画を策定することができれば、湾岸の資金は戻ってくる。アウン大統領の選出後、最初の訪問地はサウジアラビアだった。我々は、信頼回復とレバノン国軍の軍事設備基金再起動のため、彼らと共に行動する。私は、それが実現するのを願っている」

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(翻訳者:吉村 有加)
(記事ID:43326)