イスラエル:ハマス「我々は自治政府と連携し政治的局面に留まるだろう」 トランプ大統領「ネタニヤフ首相は平和活動の説得において最大の困難に直面している」
2017年10月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ハマス「我々は自治政府と連携し政治的局面に留まるだろう」
 トランプ大統領「ネタニヤフ首相は和平プロセスの説得するのが最も難しい人物だ」

【ナザレ:本紙:ワディーウ・アワーウダ】

イスラエルの「ハアーレツ紙」はヨーロッパ及びイスラエルの七つの高等消息筋の言として以下のように報じた。ドナルド・トランプ米国大統領は国連総会の折にアントニオ・グテーレス国連事務総長に対して、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はイスラエル・パレスチナ間の平和交渉実現に向けた努力に関するあらゆる事項について、説得が難しい人物の一人だと述べた。また、ヨーロッパの外交官は以下のように述べた。「トランプ大統領はネタニヤフ首相及びパレスチナのマフムード・アッバース議長という二人の指導者を難題としたが、全体的な話し振りからするに、ネタニヤフ首相の方がより難しいのだろう。」

七つの消息筋(六つはヨーロッパの外交官で一つはイスラエルの官吏)は匿名を要求したうえで、9月19日に実施されたトランプ大統領とグテーレス事務総長の十五分間に亘る会談は、少なくとも半分の時間がイスラエル・パレスチナに関する議題に充てられたと述べた。また、トランプ大統領とネタニヤフとの会談の翌日に行われた会見では、トランプ大統領がネタニヤフ首相との会談の印象と和平プロセスに対する姿勢を公表したと述べた。

さらにヨーロッパの外交筋らは、トランプ大統領は会談の間、歴史的な和平合意の後押しを繰り返し主張したと述べた。また、同大統領は、グテーレス事務総長に対して、彼が何年にもわたって多くの難しい交渉に成功したが、最も難しい交渉はイスラエルとパレスチナの和平実現であると常々聞いていると述べたという。

「ハアーレツ紙」はヨーロッパの外交筋の言として、トランプ大統領はこの障害の克服に挑戦する意欲があると強調したと述べた。また会談の間、トランプ大統領はアッバース議長が内部の問題に苦しんでいるものの、後世に残す遺産を必要としている点で彼は妥当であると述べた。また、ネタニヤフ首相に関していえば、イスラエルの安全保障上の必要事項に最大の理解を示すアメリカ大統領は今後現れないであろうことを理解する状況に置かれている。よって、かつて拒否された構想が相互合意に至る機会はあると述べたという。

(後略》

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:加納真理佳 )
( 記事ID:43510 )