イラン:ロウハーニー「核合意によるイランの利益はトランプ大統領が10人いても奪えない
2017年10月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ロウハーニー「イランが核合意から得た利益は、トランプ大統領が10人いても奪えない」

【本紙、各種報道】

 7日土曜日、イランのハサン・ロウハーニー大統領は核合意によって得られた国益は「トランプ大統領が10人いても奪うことは出来ない」と述べた。これは、アメリカのドナルド・トランプ大統領がテヘランに対し新たな措置を取ると脅したことへの応答の中で言われた。

 ロウハーニー大統領はテヘラン大学の学生達を前に行った演説にて「すでに我々は奪われることのない利益を手にいれた。誰もこれを白紙に戻すことはできない。トランプ大統領が一人、または彼が10人いようとできない」と明言した。

 2015年、イランは安保理常任理事国とドイツとの合意の一環として、核プログラムを実施する代わりに、イラン国内の石油の輸出製品や海外投資に対して課せられた制裁の解除を承諾している。
 5日(木曜日付)の「ワシントン・ポスト紙」は、トランプ大統領がアメリカの国益に沿わないという口実のもと、核合意を承認しない旨を発表する予定だと伝えた。

 アメリカ議会は3か月ごとに、テヘランがどれだけ核合意を順守しているかについて報告し、核合意の承認を更新する義務を大統領に課している。この報告は、国務省が行う調査の結果に基づいている。

 10月15日までに、トランプ大統領は核合意の承認に関する決定について次の報告をする予定だが、核合意に対する否認は制裁の再開への扉を開き、合意は崩壊へとつながる。

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( 翻訳者:庄司有沙 )
( 記事ID:43526 )