シリア:トルコ軍はイドリブに留まると表明
2017年10月11日付 al-Hayat 紙

■トルコはクルド人の「脅威」を排除するためイドリブに留まる

【ロンドン・本紙】

トルコのヌレッティン・ジャニクリ国防相は、トルコがさらされている脅威が消滅するまで、トルコはシリア北部のイドリブ県に留まるべきであると語った。専門家は、トルコ政府がトルコ軍とシリアの反体制勢力のうちトルコ寄りの武装勢力の一部をイドリブに派遣した主な目的は、シリア北部のクルド地域で自治政府が樹立される可能性を阻止することであった、と分析している。ジャニクリ国防相の声明と同時に、ロシア政府は米国の指揮下にある有志連合が、シリアとイラクでのテロとの戦いに向けた努力を妨害していると再び非難した。また、デリゾール近くの地域へのロシアによる攻撃で「ダーイシュ」のメンバー100人が死亡したと発表した。

トルコ軍はイドリブ県に入るための準備を開始した。イドリブ県は複数のテロ集団が支配しているが、最も顕著なものが「シャーム解放委員会」であり、同組織は「ヌスラ戦線」が最大の構成要員となっている。この準備は、「緊張緩和」地帯に関するアスタナ会合での合意に基づいて遂行されたものだ。トルコ軍は県内での調査活動と、予期される軍事活動が始まる前に観視拠点の設置を開始すると表明した。

トルコ政府が望んでいるのは、「緊張緩和」地帯に関する合意の枠組みの中で、トルコが長い期間支えてきたシリア反体制勢力への支援と、より過激な組織、特に「ヌスラ戦線」へ対抗することだ。ジャニクリ国防相は、トルコ軍がイドリブに駐屯するのは、現時点で必要なことであり、トルコを脅かす危険がなくなるまで軍の存在は必要だと強調した。トルコ政府はシリア北部のトルコ国境付近で広く活動しているクルド人勢力の「クルド人民防衛隊」が、数十年来トルコと戦闘状態にあるクルド労働者党(PKK)を支援しているとみなしている。またトルコ政府はアレッポの北部地域でクルド人部隊の支配下にある都市アフリンの隔離に向けて活動している。

(後略)

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( 翻訳者:高橋宗平 )
( 記事ID:43550 )