エジプト:サッカーラでピラミッドの最上部を発見
2017年10月13日付 Al-Ahram 紙

■サッカーラでピンク色の花崗岩でできたピラミディオンが発見される

【カイロ:ムハンマド・アブドゥル・ムウター、ラナー・ジャウハル】

ジュネーブ大学から派遣されたフランス・スイスの調査隊は、サッカーラ地方南部での遺跡発掘作業によって、ピンク色の花崗岩でできたピラミディオン〔訳注:ピラミッドの最上部に置かれる小ピラミッド〕の発見に成功した。

考古最高評議会の事務局長ムスタファー・ワズィーリー博士が本件を公表した。同博士は、ピラミディオンの高さは130cmに達し、側面のサイズは上辺が35cm底辺が110cmであると明らかにした。中王国時代まではピラミッドの頂上にピラミディオンを置くことで先端部分を完成させることが多かった。

彼はまた、調査隊が発見したピラミディオンの上方部分は一部が崩れて、金属(金あるいは銀)の残存物が表出しており、この部分は金属で覆われていたと考えられると述べた。

調査隊代表フィリップ・クランバー氏は、このピラミディオンはサッカーラ地域にあるエジプト第六王朝の王の一人であるペピ1世のピラミッドの南側で発見されたと述べた。またこのピラミディオンは、ペピ2世の母親「アンケセペピ」2世の衛星ピラミッド建造に用いられていた可能性が高いと語った。同氏は、衛星ピラミッド自体はまだ発見されておらず、したがってこのピラミディオンは、この女王の衛星ピラミッドのものである可能性が高いと述べた。

考古最高評議会エジプト考古学部部長のアイマン・アシュマーウィー博士は、調査隊が先週「アンケセペピ2世」のために建造された巨大なオベリスクの上方部分を発見したと明らかにした。

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( 翻訳者:新千尋 )
( 記事ID:43592 )