イラク:アバーディー政権は石油利権からのクルディスタン自治政府排除を狙う
2017年10月26日付 al-Hayat紙


■イラク政府は石油利権からのクルドの排除を狙う

【バグダード:本紙】

イラク政府は、クルディスタン自治政府との交渉開始を前に、係争地における石油管理の支配権を再び獲得し、トルコの協力のもとクルド人を排除しようとしている。一方、クルディスタンの高官らは、11月初めの任期満了を控えるマスウード・バールザーニー議長勇退の雰囲気を醸成しようとしている。

9月25日に行われた独立の是非を問うクルド人の住民投票が引き起こした危機は、イラク政府とトルコ政府を接近させた。イラクのハイダル・アバーディー首相は、10月25日のトルコ訪問中に、トルコ領を経由して自治区と係争地の石油を輸送・輸出することを定めたトルコとクルディスタン自治政府の二国間契約を廃止し、すべての石油利権をイラク国営会社「SOMO」に返還すること提示した。

一方、「人民動員隊」やシーア派の「イラク国民同盟」は、クルド側の提案に慎重な姿勢を示した。その提案は、まず独立に関する住民投票の結果の凍結、次に軍事行動の停止、そしてイラク政府との交渉を行うというものであった。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙はアバーディー首相の発言として「国家権力への服従を拒否するシーア派部隊を武装解除する準備がある」と伝えた。

アバーディー首相側が連絡をとったのは、クルドと契約をかわす複数の石油会社に及んだ。それは、事業継続の見返りとして、契約の変更と債務のリスケジュールを目的としたものであった。一方、イラク軍は油田防衛のために部隊を展開し、巨大な包囲網を作り上げる。それは東部ディヤーラー県のハーナキーンからキルクークを通って北部ニーナワー県のマフムールとザンマールに達するものである。

(後略)

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(翻訳者:庭野悠汰・赤司萌・片居木周平)
(記事ID:43657)