イラン:私にはイランと戦争をする理由が見つからない(1)
2018年03月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■私にはイランと戦争をする理由が見つからない(1)

【ヘブライ語諸紙】

1941年末、日本はアメリカを攻撃し宣戦布告をした。これに続いてナチスドイツも同じ行動をとり、当時ドイツの支配下にあったすべての国にも同じ行動を強要した。ハンガリー大使が宣戦布告するために米国務長官コーデル・ハルのところに来たという笑い話がある。国務長官は彼を皮肉ることにした。
「ハンガリー、君たちは共和国か?」
大使は言った。「いいえ、我々は王国です。」
国務長官は尋ねた。「君たちの王は誰だ?」
大使は答えた。「我々には王はいません。我々には海軍大将であられるポルティ皇太子殿下がいらっしゃいます。」
国務長官は尋ねた。「海軍大将?君たちは大きな艦隊を持っているのか?」
「我々は艦隊を全く所持しておりません。なぜなら我々には海へ至る道がないからです。」
国務長官は言った。「それは興味深い。王のいない王国、艦隊なき海軍大将。ではなぜ我々に宣戦布告するのか?我々に対し要求があるのか?」
「いいえ、われわれにはルーマニアに対し要求があります。」
「ではなぜルーマニアに対し宣戦布告しないのか?」
「それは不可能です。ルーマニアは我々の同盟国なのです。」

私は、ネタニヤフのイランに対する恐ろしい脅迫を聞くたびに、この笑い話を思い出す。イランに対する戦いは彼のアジェンダのトップにある。彼はイランの実在しない核武装を警戒し、我々の特別機密である原子爆弾でイランを脅している。

なぜか?サタンは知っている。一方で私は、イスラエル・イラン間の戦争、破壊的な核戦争の原因を探しているが、見つからない。何も存在しないのだ。国家間の戦争は利害の衝突から生じる。イスラエルとイランの間に利害の衝突があるのか?実際には無いのだ。

(2)に続く

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:本田美紅 )
( 記事ID:44534 )