イラク:米軍撤退の決定を受け、イラク政府はシリアでの新たな役割を模索(2)
2019年01月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

イラク:米軍撤退の決定を受け、イラク政府はシリアでの新たな役割を模索(2)

■米軍撤退後のシリアにおけるイラクとその新たな役割

【バグダード:本紙、ムスタファ・アビーディー】

イラクはイラン、ロシア、シリアとの4ヵ国連合の動きと協調する形で行動している。この連合を通じて共同作戦室内における連絡調整が継続的に行われ、情報交換および「ダーイシュ」とシリアの反体制派集団に対する作戦運用が行われている。

一方、イラク国家安全保障議会は最近、アーディル・アブドゥルマフディー首相を議長としていくつかの会議を開催した。会議ではトランプ大統領による米軍のシリア撤退の決定がもたらす影響や、イラク側に求められる予防措置に関する協議が行われた。また、アブドゥルマフディー首相は以下のように述べた。「(イラク)政府は国家の安全を守るためにその義務を遂行し、今回の決定の影響によって生じ得るあらゆる害悪を事前に防ぐための予防措置を講じている。同様に『ダーイシュ』による一切のテロの企てを阻止するための努力を結集させている。」また、これらの会議が行われる中で、イラク・シリア間の国境を侵犯しようとする「ダーイシュ」戦闘員のあらゆる企てに対処するため、国境警備隊、軍、国民動員軍の合同治安部隊が厳戒態勢下に置かれた。

(後略)

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( 翻訳者:赤司萌 )
( 記事ID:46058 )