コラム:サウジが抱える外国向けPR活動の課題(2)
2019年07月15日付 al-Hayat 紙


■サウジアラビアのためのフィリピン人による讃美歌と宣伝

【アクル・アルアクル】

サウジアラビア程の規模の国で、外国のメディア活動における危機が存在するこの時期に、力強く、影響力があるような意見がいまだ出ていないことは認識されているのだろうか!?奇妙なことに、サウジアラビアには、例えば英語によるラジオ放送やテレビチャンネルが存在しない。実際には、かつて英語の第二チャンネルが存在していたが、一年前に閉鎖された。結果、英語で世界に向けて発信する手段がサウジアラビアに存在しないという危機的状況が現れたが、私はこの沈黙の理由について実際何も知らない。発展的で現代的な放送局を設置する計画が、少し前から準備されているという話もあるが、状況が遅延しないことを祈るばかりである。

話を我らが友人であるフィリピン人女性に戻そう。彼女は長年にわたって我々の王国、サウジアラビアで過ごしたのち、美しい歌と讃美歌を我々に贈ってくれた。そこでの彼女の経験は美しく、サウジアラビアをもう一つの故郷と呼ぶほど人間的感情で溢れたものだった。一体何百万もの人がサウジアラビアで働いており、我々に対して彼女と同じような感情を抱いている人びとは何百万存在するのだろうか。しかし残念なことに、我々の本当のイメージを世界に伝達するため、こういった声を活用するような明確な政策を形成することが、我々には出来ていなかったのだ。

(3)に続く

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( 翻訳者:NN )
( 記事ID:47260 )