イラン、原子力開発分野におけるJCPOAの全ての義務を停止 ザリーフ外相がモゲリーニ氏に宛てた書簡の詳細
2019年09月05日付 Mardomsalari 紙


イランはJCPOA[訳注:包括的共同作業計画、いわゆる「イラン核合意」]の原子力開発分野における全ての義務を停止した。

ザリーフ外相がモゲリーニ氏に宛てた書簡の詳細

イラン外務省報道官はムハンマドジャヴァ―ド・ザリーフ外相がフェデリカ・モゲリーニ欧州連合外務・安全保障政策上級代表に宛てた書簡の詳細を明らかにした。

セイエド・アッバース・ムーサヴィー報道官は「ザリーフ外相はシャフリーヴァル月14日[西暦9月5日]木曜日にモゲリーニ氏に宛てた書簡で、米国のJCPOA離脱とそれに伴い同国が再び制裁を科していること、及びJCPOAや合同委員会の声明におけるイランの義務の履行に対し、欧州三ヵ国が無力であることを受け、イラン・イスラーム共和国は本日よりJCPOAの核開発分野における全ての義務を停止すると表明した」と述べた。

同報道官は、「この書簡では、今回の措置がJCPOA、特に第36条に基づいた、完全にイランの権利の範囲内のものであり、16カ月に及ぶJCPOA違反の拡大と継続に対する対応の中で行われたということが強調されている。また原子力研究・開発の分野におけるイランの義務の停止に関する技術的・運用的詳細は、直ちにIAEAに対して通知される」とした。

モウサヴィー報道官は更に、「この書簡の最後で我が国の外相は、イラン・イスラーム共和国はその善意を見せるべく、JCPOAの枠組みに留まっている国々とあらゆるレベルで対話を継続し、相手側の諸国がJCPOAで定められた各国の義務を完全に履行するのであれば、[我が国も]再びJCPOAの完全履行へと戻る用意があること強調した」と伝えた。

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( 翻訳者:KM )
( 記事ID:47490 )