トルコ:シリア人難民の子供と失われゆくアラビア語③
2019年10月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■トルコに住むシリア人の子供たちの世代は「アラビア語」が不得手。

【アンタキア:本紙】

トルコ政府の無関心に関してスレイマーン・オグロー氏は、トルコ政府がシリア人児童をトルコ人児童と同じ学校に編入させる際に打ち出した計画が実行されていないと述べた。さらに「この計画は、トルコの学校で、アラビア語の学習時間をシリア人児童のために数時間設けるものだが、アラブ文化を知り、彼ら固有の文化を強化するはずだったこの計画は、完全に頓挫したようだ」と明らかにした。

同人は、この計画は、特に多くのシリア人教師がトルコの学校に流れてきた後であれば、簡単に実施できると言及した。「この手のアイデアの実行は可能だが、トルコ人の校長はこれに同意していない。彼らは、このことがシリア人児童のトルコの学校への編入に影響すると考えている。」と述べた。

オグロー氏によると、この課題は、夏期講習やトルコの大多数のモスクで夏に行われているコーランの学習講座に子供を通わせることで克服できるという。

これと同時に、オグロー氏はトルコで活動しているシリアの市民社会組織に、継続的なアラビア語教育を呼びかけた。同人は「アラビア語学習は、夏の間であれ、学期中であれ、シリア人児童の第1の優先事項になるべきである。特に、シリア人が皆、子供たちを有料の講座に通わせられるわけではない。とりわけ、貧困や経済的に厳しい状況にある家族はなおさらそうだ。」と述べた。

政府の数値によると、トルコ政府は360万人以上のシリア人難民を受け入れており、そのうちおよそ100万人が学校や大学に通う学生たちである。

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( 翻訳者:庭野悠汰 )
( 記事ID:47705 )