イラン人女性はついに「アーザーディー」へ /イランサッカーの歴史に残る1日
2019年10月10日付 Hamshahri 紙


イラン対カンボジア戦はアーザーディースタジアムで、4000人近くの女性ファン観戦のもと行われる。

この日は、イランサッカーの歴史に残る1日だ。 今回の措置は限定的なものであり、またFIFAの圧力に押される形であったとはいえ、何年もの年月の末、スタジアムの扉は女性達に開かれ、彼女たちはイラン代表戦を近くから観戦することができるのだ。 この試合のチケットは完売しており、4箇所の女性専用の観戦席が設けられる予定だ。興味深いのは試合開始の何時間も前に、一部のファンが会場入りしていることだ。

※アーザーディー・スタジアムでの最初の写真:入場し並んで席に着いた女性たちの姿を右上の写真に見ることができる。


イスファハーンの数名の女性ファンは、試合前日にスタジアムに到着しており、本紙の記者に「女性入場禁止のルールがなくなって嬉しい」と述べた。これまで、ペルセポリス対エステグラール戦のような大きな試合でのみ、試合開始の前日に観客がスタジアムの前に集まっていた。

イラン国営テレビの広報局長ミード・ハージェネジャード氏はカンボジア戦の放送がないことを否定し、イスラーム共和国通信(IRNA)の取材に「試合の全貌を放送するために、弊局通信社の数多くの女性も会場に入る予定である」と述べた。

アリー・ラビーイー政府報道官は自身のツイッターで「私の経験上、社会変革の際にはいつも過激主義が私たちを一歩前進させたり、数歩後退させたりしてきたことが分かっている。イランの スタジアムでは時々刺激的な汚い言葉が飛び交っている。この件に批判的な人々に粗探しされる隙を与えぬよう、高貴な文化にしなくてはならない。」と述べた。


※訳注:タイトルの「アーザーディー」は、今回の試合が行われたスタジアムを指す言葉で、ペルシャ語では「自由」という意味を持つ。ここでは、スタジアムの名前とサッカー観戦解禁によって女性が手にした自由が掛けられている。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:FA )
( 記事ID:47832 )