レバノン:米世論、レバノンへの介入の機運高まる
2019年10月27日付 al-Watan 紙

■レバノン人はトランプ大統領を扇動し抗議運動に介入するよう要求する

【本紙】

方法、内容、政治的状況、内的、地域的、および国際的な側面において、レバノンの民衆運動は国境を越えた注目を集めている。また、デモの要求に対して支援を表明し、民衆の要求を満たすためレバノン政府を支援する用意があるとしたドナルド・トランプ政権をはじめとするアメリカ社会において、同運動はとりわけ関心を集めているといえよう。これらの事実は、一部の議員やトランプ大統領の顧問、そのうち特に昨今SNSで活発に活動しているレバノン生まれのワリード・ファーリス氏のツイート内容にも見受けられる。

(Twitter上の)自らのアカウントを使用してヒズボラを挑発するファーリス氏は、トランプ大統領に対して次のようにツイートした。「親愛なるトランプ大統領へ。政府に根付いた腐敗とヒズボラによるテロの脅威に対しベイルートやその他の多くの地域でデモをしている200万人のレバノン市民は、あなたの中に自由世界のリーダー、そして正義を実現する声を見ている。彼らは再びレバノンを自由にしたいのだ」。

レバノンの一連の事件に介入するようアメリカ政府に懇願したのはファーリス氏だけではなく、数々の著名なアメリカ人作家も彼に先立って行動していた。この文脈において、NBCチャンネルは、これまでのレバノンでのデモに対するトランプ大統領の沈黙は、中東での彼の政策の多くを特徴づけた混乱の兆候ではないという見解を発した。これはまさに「米国が自国を傷つけるような抗議を扇動するものとして見られるべきでないというアメリカ人自身による願望」なのである。

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( 翻訳者:小林雅光 )
( 記事ID:47927 )