世界文学:多和田葉子の『献灯使』トルコ語訳が出版-新刊紹介
2020年02月15日付 Milliyet 紙


■『東京最後の子供たち(日本語原題:献灯使)』

多和田葉子/翻訳:H. ジャン・エルキン/シレン・キタプ/価格:18リラ

多和田葉子は、幼い“無名”と祖父(訳注:原作では曽祖父だが、原文のまま)が、ある災害の後に生活を続ける物語を綴っている。ディストピア的なこの小説では、大人と子供の概念が再び問い直されている。

■『アンタキヤで朝食を(原題:Antakya’da kahvaltı yapmak)』

バルシュ・デヴェジ/アルファ出版社 /価格:49リラ

アンタキヤ出身のデヴェジ氏は、同郷の7人の女性から取材した49のレシピをこの書籍に纏め上げている。塩分を含んだヨーグルトによって作られるメニューから、チョレキにまで至るレシピの数々を、この都市の豊かな食卓の写真とともに記録している。

■『唯一の物語(英原題:The Only Story)』

ジュリアン・バーンズ/翻訳:セルダル・リファト・クルクオール/アイルントゥ出版/価格:25リラ

ブッカー小説賞受賞作家のバーンズ氏の最新小説は、1960年代のロンドンが舞台だ。
大学生のポールは、自分よりも年上のスーザンとの間の愛についてバーナー氏は、愛と諦めることを問いかけていて、自伝的な要素と共に読者を驚かせることを忘れない。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:48563 )