レバノン:パレスチナ難民のグループがUNRWAの「コロナ援助」先延ばしを非難
2020年04月13日付 al-Quds al-Arabi 紙


■レバノンのパレスチナ難民:UNRWAは「コロナ援助」を先送りしている

【ベイルート:アナトリア通信】

レバノンのパレスチナ人グループは日曜日(12日)、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)にコロナ危機における難民キャンプの生活環境悪化の責任があるとした。これは、レバノン南部のパレスチナ難民が暮らすアイン・ヒルウェ難民キャンプにある「住民委員会」というグループが発表した声明のなかで語られたことだと、本紙は確認した。

また同グループは、難民への援助提供を「遅らせ、先延ばし」しているとしてUNRWAを非難し、同機関の政策は「レバノンで暮らす難民である我々の同胞を飢えさせることを目的としている」と述べた。そして、国連機関対して、レバノンの難民キャンプにいる難民たちへの包括面的な(支援物資の)配給を基礎とした援助を負担するよう要請した。

さらに同グループは、難民キャンプの各地区の消毒、清掃員の保護および防護服や防護具の支給、ゴミの運搬および消毒におけるUNRWAの役割について疑問を呈した。

パレスチナ人グループの非難に関して、国連機関から即時のコメントを得ることはできなかったが、UNRWAは日曜日に声明の中で「アイン・ヒルウェ難民キャンプの住民に実施されたコロナ検査の結果はすべて陰性だった」と述べた。

また、UNRWAは、難民キャンプの同機関の医療センターに導入した措置、とりわけセンターの職員数や患者数を絞ることに関連する措置は、「ウイルスの蔓延を阻止することを目的としており、資金の節約やサービスの縮小を目的とはしていない」との見方を示した。

なお、UNRWAは先週中東の活動地域にある58のパレスチナ難民キャンプでのコロナウイルス蔓延の影響に対処するために、1400万ドルを調達する人道的な訴えを開始している。

(後略)

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( 翻訳者:野口藍良 )
( 記事ID:48865 )