コロナ危機に瀕して我々が考えるべきこと⑶
2020年04月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️熟考の呼びかけ⑶

【オマーン:アーン・ビント・サイード・キンディー】

 教訓をよく学び、露呈した弱点を強化する人もいるに違いない。同様に、事実を美化して、過去に戻り、起こったことは例外で、二度と起こらないと自分に言い聞かせる人もいるはずだ。また、欠陥の状態を注意深く観察して道を修復する人もいるだろうし、利益や職位のために過ちを観察する人もいるに違いない。さて、国民の関心とリーダーの知恵が、無力さを認め、たとえ苦悩を伴っても変革に努める能力をもたらした。あらゆる国、あらゆる大陸は、教訓から多くのことを得るだろう、もしもっと強くなりたいと願うなら…。しかし教訓が状況によって変わるのはごく自然なことだ。ヨーロッパの弱点はアメリカやアジアのそれとは異なる。そして私たち湾岸諸国の状況を考えれば、教訓が国ごとで異なる一方、多くの国で共通しているのも不思議ではない。経済不況、災害、大国間の均衡の違いは、将来のビジネス計画の3つの大枠である。

 危機のメリットには、代替エネルギー、食の安全、工業化、そして第四次産業革命の取り組みのための研究と開発への野望が高まったことが挙げられる。しかし、最も重要なことは、湾岸諸国の若者たちが、自己啓発を図り、石油エネルギーの枯渇段階から可能な段階へ関心を向けることだ。政治的利益を得ようとする世代は、社会状況に応じて、自分たちの明らかな欠点を補おうと躍起になって、彼らを支援し、彼らに道を開いている。

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( 翻訳者:YA )
( 記事ID:48884 )