レバノン:爆破事件の調査と政府の汚職(1)
2020年08月09日付 al-Mudun 紙
港の深さ43メートルにおよぶ爆破跡(アッバース・スライマーン撮影)
港の深さ43メートルにおよぶ爆破跡(アッバース・スライマーン撮影)

■ベイルートの爆発に関する調査:ディヤーブ首相の殺人狂とアウン大統領の無関心

【n.p.:本紙】

ベイルート港の爆発事件に関連し複数名が逮捕された後も、レバノン人たちはさらに、この忌むべき犯罪へと導いた政治上・行政上の責任のありかを全面的に特定することを待望している。経営者や従業員の逮捕が、人々の復讐心の沈静化にはつながらないことはもはや明白になった。むしろ明らかな責任は、歴代の支配者や政府、「致死量のトン数」に対応することを怠ってきた人々、議会あるいはメディアにおいてもそれが議題に上がることはなかったという事実、これらすべてに帰されるものである。

特に、これらの支配者たちには多くの治安上・行政上の報告書が提出されていた。それらは彼らにベイルート港が含んでいるものの危険性を警告するものだったが、無意味に終わった。つまり「殺人政権」は単なる政治スローガンではなく、事件の関係者並びに本件に隠れているものを調査し、明らかにするための実際的な要求なのである。

さらにこの政治責任は「殺人政権」そのもの、すなわちそのクオータ制や贔屓に基づいた不公平な任命への関与に対しても問われるものだ。そして汚職の罪は、150人超が死亡、数十人が行方不明、数千人が怪我を負った真の虐殺によって最高潮に達した。

いつものようにこの政治責任は、様々な政治勢力間における嫌疑の応酬を始動させる。その間、外国による調査への参加は既成事実となり、国際調査を様々な弱い口実によって拒否するレバノン人責任者らの管轄外に置かれることとなる。

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( 翻訳者:萩原優太 )
( 記事ID:49719 )