シリア:近代国家の概念においても...部族は存続し、更新されてゆく!(1)
2021年07月09日付 al-Quds al-Arabi 紙


■近代国家の概念においても諸部族は存続し、更新されてゆく!

【イラク:ワーイル・イサーム】

部族の紐帯は、アラブ地域ないし旧世界の国家概念に対し、依然として積極的な役割を果たしている。そして部族への帰属は、それが民族的なものであるにせよ、精神的なもの(宗派)であるにせよ、政党や社会的階級によって人々を分類しようとする数々の近代的政治制度の面前に立ちはだかる。部族的紐帯の相互作用やネットワークは近代国家の形に影響を与えており、それがゆえに、これらの近代主義的観点を擁する者たちは、今日に至るまで変化に抗っている我々の地域におけるこの原始的紐帯の機能を説明することができない、という窮地を脱しようと、否定と捏造の間を揺れ動く新たな諸解釈へと導かれることになったのである。

イラク、シリア、レバノンといった様々な宗派紛争や部族紛争の戦火が広がる国々では、これらの紛争を、様々な挑戦の中に身をおく他の社会の中で結晶化した、階級的概念のみによって説明できると主張する者がいる。しかし、たとえ階級による違いや貧しき者と富める者の間の差異が存在するにせよ、世界でも古風なこの地域の社会を生きる人々を突き動かす原始的紐帯と比べると、その影響は少ない。

結果として、世界の中でこの地域はまるで、近代性や、政党のもとで行われる営為の近代政治的制度、また部族社会や農村社会を超えた市民社会という存在に抗っているかのように見えるのだ。

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( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:50567 )