UAE:イスラエルとサイバー関係の機密情報を交換
2021年04月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■UAEはイスラエルとのヒズブッラーに関する機密情報の交換を明らかに

【ロンドン:本紙】

UAE政府とイスラエルの間の協力分野、特に安全保障分野に関して、ことわざのように「企みは白日の下にさらされる」ようになった。それはもはや秘密とはみなされず、また、以前と同様にイスラエル側がそれについて明らかにしたのではなく、むしろUAE政府高官らがそれを明らかにしたのだ。

UAEのサイバーセキュリティ責任者ムハンマド・ハムド・クワイティ氏は、ヘブライ語紙『ハアレツ』の特別インタビューにて上記のことを強調し、イスラエルとUAEは深化する二国間協力の枠組みの一環として、ヒズブッラーのサイバー活動に関する機密情報を交換したと述べた。またそれと共に、今年一月の「Lebanese Cedar(レバノン杉)」を名乗る集団が実行した攻撃について言及した。

同紙の報道によると、イスラエルのサイバーセキュリティ企業が検出したこの攻撃は、ヒズブッラー傘下のグループが、アメリカ・イギリス・エジプト・ヨルダン・レバノン・イスラエル・パレスチナ人の支配するヨルダン川西岸地域にあるサーバーに侵入するため、イラン政府に属するハッカーと関係のあるプログラムや技術を使用したという。

クワイティ氏は、UAEも標的にされたと明らかにし、「Lebanese Cedarグループの事件では、民間部門によって事態が明るみに出た。その後、我々の協力を通してその事態の発覚が周知され、そして我々は調査し、攻撃がここでも起きていたという兆候をいくつか発見した」と述べた。加えて、「パートナーであるイスラエル側から一層の情報交換が行われ、その結果我々もこれらの側面に関してより一層の情報交換が可能となっている」と語った。

また、クワイティ氏のコメントの中では、イスラエルとの強固な関係についての証左として、UAEが現在イスラエルの著名なサイバー会議を招致していることを挙げている。なお、会議がイスラエル国外で開催されるのは今回が初めてとなる。

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( 翻訳者:関夏海 )
( 記事ID:50883 )