最近の発生している地震は何を意味するのか。ナジ・ギョリュルが説明「コップが溢れるぎりぎりの最後の一滴」
2022年01月19日付 Cumhuriyet紙


エーゲ海で発生したマグニチュード5.4の地震はマルマラ海に影響を与えると述べるナジ・ギョリュル地質学教授は「ギリシャで発生する地震において断層から発生する衝撃波はマルマラ海に直接届き、応力の変化を起こす原因となる。この応力の変化はマルマラ海における地震発生率を高める。言うなれば、コップが溢れるぎりぎりの最後の一滴である」と述べた。

最近地震の発生が増加し始めた。ギリシャのハルキディキ半島ではマグニチュード5.4の地震が、カイセリのサルオーラン郡でも災害緊急事態管理局の計測によればマグニチュード4.9の地震が発生した。

増加している地震をマルマラ海地方のために評価したナジ・ギョリュル地質学教授は「ギリシャで発生する地震はマルマラ海にもさまざまな影響を与える。しかしながら今日カイセリで発生した地震は、マルマラ海に大きな影響を与えるものではない。先日ギリシャで発生した地震はマグニチュード5.4であった。この地震は中規模のものであったが、この地震が起きた地点は1999年に発生した北アナトリア断層帯の一部である。つまり、地震は大陸に近いが北エーゲ海海溝の中で起きたと言うことである。この海溝はギリシャから始まりガノス断層まで続いている。そこからマルマラ海にも入る。そのため、ギリシャでの地震は北アナトリア断層の最西端に位置していることになる。この状況は私たちにとって重要な意味を持つ。なぜならばマルマラ海でも新たな地震が発生すると考えられているからである。今回の地震もマルマラ海に非常に近い。」と述べた。

■「ギリシャでの地震は1999年に発生した地震と同じ断層上で発生した」
ギョリュル氏は以下のように続けた。
「ギリシャで発生する地震において断層から発生する衝撃波はマルマラ海に直接届き、負荷の変化を起こす原因となる。この負荷の変化はマルマラ海における地震発生率を高める。つまり、コップが溢れるぎりぎりの最後の一滴であるといえる。たとえば、マルマラ海で1999年8月12日に発生した地震の3ヶ月後にギリシャでもマグニチュード6の地震が発生し、ギリシャで多くの死者を出した。先日のギリシャにおける地震も1999年にマルマラ海で発生した地震と同じ断層帯で起きている」

■「断層は原子力発電所が位置するアックユの近くにまで伸びている」
カイセリで発生した地震も論評するギョリュル教授は「カイセリで発生した地震はエジェミシュ断層上で発生した。このエジェミシュ断層の最も重要な特徴は原子力発電所が位置するアックユの近くにまで伸びていることである」と述べた。

「地震に向けた都市開発は都市の全ての要素が地震に向けて対策をとっている状態にすることを意味する」と述べるギョリュル氏は、「都市の要素を考える時、市民、インフラ、すべての建物、周辺地域、経済を考慮しなければいけない。つまり、ある都市で都市開発を行うのであれば、この私が示した5つの指標を地震に向けて信頼できる状態にしなければならない。単純に建物を作っているだけでは都市開発を行なっているとは言えない。トルコでは往々にしてこれを行なっているが、私はこの状況を単なる請負プロジェクトとして見ている」

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(翻訳者:岩田和馬)
(記事ID:52248)