フランス:控訴院が「イスラーム軍」元報道官による控訴申請を却下(1)
2022年04月05日付 その他 - Snack Syrian.com 紙


■フランス司法当局がマジュディー・ニウマ被告による控訴を棄却

【スナック・シリアン・ドットコム】

パリ控訴院は、「イスラーム軍」の元報道官であり、「イスラーム・アッルーシュ」として知られるマジュディー・ニウマ氏による控訴を棄却し、拷問、戦争犯罪、誘拐といった罪状によって起訴されていた同氏への第一審判決を支持した。

パリ検事総長であるレミー・ハイツ氏はプレスリリースのなかで次のように述べた。「今日出された判決が定めるところによって、捜査本部は(検事総長の命令によって)マジュディー・ニウマ被告の控訴を棄却し、さらなる詳細情報を得るために同被告を調査官のもとに差し戻すことを決定した」。

ハイツ氏は次のように続けた。「つまり捜査本部は、フランス破棄院が2021年11月24日付けで出した判決のなかで採用した見解、すなわち『フランス司法が人道に対する罪にかかわったとして起訴されたシリア軍の元兵士に対して有効でない』とした見解に従わなかった」。

同氏によると、すなわち捜査本部は「2010年8月9日の法律によって規定された『二重告訴』の条件が満たされることがなかった」とする主張を拒否したのだという。同法律は、フランス当局がある容疑者を「人道に対する罪」と「戦争犯罪」の容疑で起訴しようとした場合、同人の出身国においても同様の罪が認識されている必要があることを定めている。しかしシリアはその他の国々と同じく、これらの類の犯罪を認識しておらず、「国際刑事裁判所ローマ規程」に署名していない。

(2)に進む

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:53229 )