モロッコ:保健大臣が病院をアポなしで訪問
2023年07月05日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モロッコ保健大臣が地元病院をアポなしで訪問し、交流をはかる

【ラバト:本紙】

モロッコの活動家らは、本日水曜日に保健大臣の映っている動画をSNS上で拡散した。その動画上で大臣は、市民らの治療および診察に必要不可欠な医療設備、特に放射線検査機「スキャナー」の故障に不満を示していた。

ハーリド・アイト・ターリブ保健大臣はモロッコ北部、正確にはナードゥール西部のリーフ地区に位置するダルウィーシュ市にある地元病院の責任者に対し怒りを爆発させた。昨日火曜日の訪問は突然おこなわれたといわれているが、この訪問を通じて市民を検査・治療するための重要設備の不足及び故障に直面した。

少なくとも同病院の医療・看護・管理職チームの状況に関して言うことが出来るのは、これがアイト・ターリブ大臣が、昨年自身で完成を見届けた病院の様々な部局の視察に出た際の出来事だということであり、彼らにとっては「危機的な瞬間」だった。

動画上では、病院の責任者らに対して「翌週まで待つ人がでてくるような状況は見たくない」と脅しのように語った大臣の「叱責」と「怒り」の瞬間が捉えられている。そのうえで大臣は、この一件は自ら追求するつもりだと付け加えた。

当該の一件によって、他の病院も大臣がアポなしで訪問するべきだとの声が上がった。

活動家らは書き込みを通じて、「我々は保健大臣に、ナードゥール地区のダルウィーシュ病院のように、クサール・ケビール病院にもアポなし訪問するよう求める」と述べた。

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( 翻訳者:雨宮有希 )
( 記事ID:55919 )