同級生が語るアールミーターさん失神の出来事(1)
2023年10月05日付 Iran 紙


【イラン電子版】「その日、いつも約束していたように、私が最初にメトロの駅に着きました。そのあと、アールミーターがやってきました。全てが普段通りで、音楽を聴いて、話をし、大いに笑いあいました。」

 これは、数日前にメトロで失神してしまったアールミーター・ゲラーヴァンドさんの同級生にして親友であり、かつ一緒に通学していたファーテメさんの言葉である。ファーテメさんは、本日(水曜日)、事件当日のことを語った。

 アールミーターさんの親友で同級生の彼女は、この聞き取りの中で以下のように付け加えた。「私とアールミーターは、ショハダー駅の4号線ホームのベンチに座って、私たちの友人メフラーを待っていました。そして、メフラーが私たちの方に向かっていることに気が付いたとき、電車が来たので、立ち上がり足早に車両の方へ向かいました。」

 彼女は続けた。「メフラーが最初に電車に乗り込み、そのあとにアールミーターが、そして最後に私が電車に乗り込みました。ところが、アールミーターは乗ってすぐに、突然仰向けに倒れ、頭を地面(ホームの端)にぶつけてしまったのです。」

 ファーテメさんは、その日の苦い記憶を思い返して喉を詰まらせ、涙を流しながら話を続けた。「アールミーターを起き上がらせたとき、私の手に血がついていることに気づき、彼女が頭に怪我をしていることが分かりました。そして、ようやく乗客の助けを得てアールミーターを電車の外のホームの端に移動させ、彼女の救助に努めました。」

 このアールミーターさんの同級生は次のように話した。「すぐに救急医療センターに連絡し、救急車と救助を要請しました。その間に、医師か看護師か覚えていませんが、一人の女性がアールミーターの蘇生のために力を尽くしてくれ、そのあと彼女は救急車で病院に運ばれました。」

 彼女はさらに付け加えた。「私たちも病院へ行きました。その時以降、今もアールミーターの回復を祈っています。皆さんにも、できるだけ早くアールミーターが回復するように祈ってほしいです。」

−(2)に続く−


※脚注:2023年10月1日、テヘラン・メトロのメイダーネ・ショハダー駅で10代の少女アールミーター・ゲラーヴァンドさんがメトロ車両に乗車した後に倒れ、昏睡状態に陥り病院に運ばれた。この件について人権団体は、アールミーターさんが服装規定を守っていなかったことから暴行を受けたと主張している。一方、イラン当局はこれを否定している。

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( 翻訳者:TA )
( 記事ID:56512 )