交渉におけるテヘランのレッドライン|イランの合意条件; 制裁はレッドラインの限界にまで及ぶのか?
2025年04月20日付 Hamshahri 紙
イラン国会国家安全保障外交政策委員会報道官は以下のように明言した。「外務次官は、制裁解除はイラン国民の経済的利益につながる形で行われなければならず、単に象徴的な面を有するものであってはならない、と述べた。また、イランはウラン濃縮の権利を強く主張している」
【ハムシャフリー電子版】イスラーム諮問議会[イラン国会]国家安全保障外交政策員会のエブラーヒーム・レザーイー報道官は、11404年ファルヴァルディーン月31日[西暦2025年4月20日]日曜日に外務省のカーゼム・ガリーブアーバーディー法務・国際問題担当次官が出席して開かれた同委員会の会議に言及し、次のように述べた。「ガリーブアーバーディー氏はこの会議で、昨日ローマで開かれたイラン・イスラーム共和国とアメリカ合衆国との直近の間接協議に関する報告を行い、議員らの質問に答えた」
レザーイー報道官は外務次官の発言にふれ、「イラン·イスラーム共和国は核交渉に極めて真摯に臨んでおり、交渉プロセスのいかなる遅延も受け入れないと述べた。同氏は、相手側も真摯に交渉に臨むべきであり、交渉プロセスを妨げようとしているシオニスト政権の圧力の影響を受けないようにするべきである、との点を強調した
同氏は次のように付け加えた。「ローマ協議では、双方が全体的な枠組みや課題、技術的問題について話し合い、相互理解に達した。 イラン・イスラーム共和国が提示した案は、当国の上位機関の制度と承認に則ったものであり、その主な軸は制裁の完全な解除である」
イラン国会国家安全保障外交政策委員会報道官は以下のように明言した。「外務次官は、制裁解除はイラン国民の経済的利益につながる形で行われなければならず、単に象徴的な面を有するものであってはならない、と述べた。また、イランはウラン濃縮の権利を主張しており、このことはイラン・イスラーム共和国の交渉に際してのレッドラインの一部と見なされる。ガリーブアーバーディー次官は、イランは核兵器の製造を目指しているのではなく、我が国の核に関する活動はあくまでも平和的目的の枠内で行われている、と改めて強調した」
レザーイー氏によれば、交渉の詳細を検討するための専門的・技術的会議が来週水曜日に間接的な形でマスカットで開かれることが決まっている。現在、双方が交渉のための一般原則を出し、その策定に当たっている。
レザーイー報道官は、次のように述べた。「ガリーブアーバーディー外務次官はまた、制裁の解除は完全で効果的な形で行われなければならないことを強調している。イラン・イスラーム共和国の見解では、制裁の基盤となっているものにはアメリカ議会の制裁法とアメリカ合衆国大統領の執行命令[大統領令]が含まれており、これらは完全に取り除かれなければならない」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:NM )
( 記事ID:60021 )