モタッハリー氏:国民は(核)合意もしくは不合意に備えなければならない|西欧のこの過敏さは疑いをもたらすものである(2)
2025年05月26日付 Hamshahri 紙


−(1)の続き−

◆アメリカはイスラエルの安全のため、イランでのウラン濃縮に過敏になっている

 イスラーム評議会の元議員は次のように説明した。「彼らが恐れているのは、ただイスラエルに関することである。イスラエルの安全のために、イランにおけるウラン濃縮にこれだけ過敏になっている。実際、彼らは一部の占領者が平和で安全であるために、そのほかの国の進歩を妨げる用意をしている。これは、イスラエルが中東に存在することが、どれだけこの地域の国々の発展を妨げているかを示している。イランの発展だけでなく、この地域の他の国々に対しても、である」

◆アメリカはイスラエルがあらゆる面でこの地域の最先端であることを望んでいる

 同氏は続けてこのように強調した。「これだけアメリカと歩みを共にしているサウジアラビアでさえも、真に発展することはできない。なぜなら、もしも何らかの科学分野でイスラエルよりも先進しようとしても、アメリカはこれを許さないからだ。つまり、彼らは、常にイスラエルが中東地域においてすべての方面で先んじていることを望む、と言っているのだ。科学、武器、すべてにおいて彼らはイスラエルが発展していることを望んでいる。このこと自体が、この地域のがんがなくならない限り、中東地域に安寧と発展が訪れないことを示している」

 同氏はさらにこう付け加えた。「したがって、イランが国内でのウラン濃縮の権利を強調することは、論理的で正しいことである。絶対に、この立場を堅持する必要がある。いかなる合意も、イランのウラン濃縮の権利なしには実現しないだろう」

◆合意が実現するにせよ、しないにせよ、国民は立ち向かわなければならない

 同氏は、「この国にとって最も良い核政策推進の戦略は何ですか?」という質問に対し、このように説明した。「私の見解では、この目的を推進するための最も良い戦略は、我々の原則に立ち続けることだ。交渉において、レッドラインは守られなければならない。このことに必要なのは、国民の抵抗と団結である。世界は、我が国の一つになった声を聞かなければならない。口論や不調和の声を世界に発信してはならない。我々の国民は、自らの原則を守るべきである。いずれの状況になっても、国民は立ち向かうべきだ。我々が良い合意にたどり着くにせよ、そうでないにせよ、国民は我々の原則を固持せねばならない。望ましい合意に達するにせよ、達しないにせよ、国民はいずれの状況にも対応できるよう準備しておかなければならない。もし合意に至らなかった場合に、国民がすべての進歩、発展、繁栄への道が閉ざされたと感じることがあってはならない。そのようにはならないだろう。国民の団結が重要である」

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( 翻訳者:NK )
( 記事ID:60308 )