エジプト:サヘル・サハラ諸国共同体テロ対策センターでNATO代表団との会議開催
2025年07月19日付 Al-Ahram 紙

サヘル・サハラ諸国テロ対策センターがNATOのハイレベル代表団を歓迎
■サヘル・サハラ諸国共同体テロ対策センター、NATOのハイレベル代表団を歓迎
【カイロ:マハー・サーリム】
エジプトの首都カイロにあるサヘル・サハラ諸国共同体(CEN-SAD)*テロ対策センターは、NATO(北太平洋条約機構)のハイレベル代表団を歓迎した。これはエジプト軍が取り組むさまざまな国際機関との軍事協力強化の枠組みにおいてのことだ。NATO代表団はNATOナポリ統連合軍司令部パートナーシップ担当参謀長補佐、トルステン・マルクス少将が率いた。
今回の訪問では、共通の関心事項であるいくつかのテーマについて議論が交わされたほか、カイロにCEN-SADテロ対策センターを設立し、設備を整えたエジプトの努力を評価するプレゼンテーションも行われた。プレゼンテーションでは、エジプトがセンター設立以来、CEN-SADの安全保障と安定を目的とした支援を続け、数多くの研修やセミナー、会議を開催してきたことも強調された。
会議の中でCEN-SADテロ対策センター長のムハンマド・アブドゥルバースィト参謀少将は、「エジプト軍は、テロ対策を含む多岐にわたる分野で、兄弟国および友好国の軍隊と専門知識の共有や交換に熱心に取り組んでいる。テロ対策分野においてエジプトは、卓越した経験と顕著な成果を誇り、リーダー的役割を果たしている」と述べた。
一方、NATOナポリ統連合軍司令部パートナーシップ担当参謀長補佐は、アフリカの平和と安全を支援するエジプトの取り組みを称賛し、(エジプトとNATO)双方が軍事協力の範囲を拡大して中東地域の安全と安定の基盤確立に協力したいと意欲を表明した。
*サヘル・サハラ諸国国家共同体(CEN-SAD)
アフリカ大陸のサヘル地域とサハラ砂漠周辺の国々が、経済発展と地域協力の促進を目的に設立された国際組織。1998年2月に6カ国によって設立され、現在29カ国が加盟。2001年の国連総会でオブザーバーの地位を獲得。国連専門機関(UNDP、WHO、ユネスコなど)との協力協定を締結。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:大西優梅 )
( 記事ID:60504 )