ポーランドがロシアとベラルーシの軍事演習を理由に対ベラルーシ国境を封鎖
2025年09月12日付 Al-Ahram 紙


■ポーランドはロシアの軍事演習を理由として対ベラルーシ国境を封鎖

【本紙】

ポーランドは金曜日、国境付近でのロシア・ベラルーシ合同軍事演習を理由に、ベラルーシとの国境を封鎖した。

ポーランドのラジオ局によれば、通称「ザーパド2025」と呼ばれる、ロシアとベラルーシの合同軍事演習は、今日(9/12)から今月16日まで続き、ポーランド国境付近で実施されるという。

ポーランドのドナルド・トゥスク首相は今週初めには、ザーパド軍事演習に触れつつ、「国家安全保障上の理由により、木曜日の深夜から各鉄道越境地点を含むベラルーシとの国境を閉鎖する」と発表していた。

同首相は、軍事演習の主要な目標の一つが、ロシアの飛地であるカリーニングラードとベラルーシを隔てており、全長70キロメートルの細い国境地帯であるスヴァウキ回廊であると説明した。同地帯はNATOにとって重要な戦略的地点とみなされており、大規模戦争がぼっ発した場合、ロシア軍が同地帯の掌握を試みる可能性がある。

これに対し、ポーランドの内務大臣であるマルチン・キエルヴェンスキ氏は、ポーランドの国境封鎖の決定の理由が、挑発行為や不法な越境行為の増加にあるとしつつ、この封鎖は、ザーパド軍事演習の期間に限定されたものではなく、むしろ無期限に継続され、国境の開放は完全な安全状態になって初めてなされるだろうと付け加えた。

この演習にはロシア軍、ベラルーシ軍合わせて数万人規模の兵士が参加し、ポーランド・リトアニア国境付近で実施される。また演習の実施場所には、ベラルーシのゴジャ村やNATO領域から数キロの距離にあるロシア・カリーニングラード州のドブロヴォルスク地区などのセンシティブな地点が含まれる。また、両軍は核弾頭を搭載可能な「オレシュニク」ミサイルシステムを使用した演習を行う予定である。

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( 翻訳者:小林友哉 )
( 記事ID:60762 )