ハーメネイー最高指導者「《急進派—中道派》のレトリックを繰り返すことは敵の目的に資する」(4)

2016年02月24日付 Jam-e Jam 紙
 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は「もし敵があなたを称賛したならば、自らの行いに疑問を持ちなさい」とのイマームの言葉に注意を促した上で、「この言葉は、《革命のアジェンダ》である。それゆえ、外国からの称賛に対しては、すぐにでも〔否定的な〕スタンスを取る必要があるのであって、それを見過ごすようなことがあってはならない」と付け加えた。

 同師はさらに、「これほどの広さの国を運営し、これほど偉大で勇敢な人民の諸問題を前進させるためには、敵に対する高い知識、聡明さ、そして堅い意志が必要だ」と強調した。

 革命最高指導者はまた、国の責任者および政治家らに対し、敵の政治的レトリックを繰り返すこと、中でも「急進派」と「中道派」という語を利用することは控えるよう促し、次のように付け加えた。

イスラーム革命が勝利を収めた当初より、〔革命に〕悪意を抱く者たちはこの語を用いてきた。彼らの言う急進主義者とは、イスラーム革命とイマームの思想・原則により忠実で、それを守り抜く堅い決意をより一層有した人物のことである。そして彼らの言う中道派とは、外国人に膝を屈し、妥協的な人物のことである。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はさらに次のように述べた。

こうした言葉を国内で用いている者たちは、イスラームの教えを正確に学ぶべきである。なぜなら、イスラームではこうした分け方は存在せず、中間という言葉は「まっすぐな道」を意味するからだ。それゆえ、中道に対立するのは急進主義ではなく、まっすぐな道から逸脱した者たちなのだ。

 同師はさらに、「まっすぐな道には、道を急ぐ者もいれば、道をゆっくり進む者もいるかもしれない。これは問題とはならない」と付け加えた。

 イスラーム革命最高指導者は、「外国の政治的レトリックでは、ダーイシュも急進派と呼ばれている。しかしながら、ダーイシュはイスラーム、コーラン、そしてまっすぐな道からの逸脱者なのである」と指摘した。

 アーヤトッラー・ハーメネイー閣下は演説のこの箇所の結論として、「国外で急進派の語を用いる者たちがこの言葉で意図しているのは、革命に忠実なグループ、ヒズブッラーな者たちのことである。それゆえ、国内にあっては、この語を繰り返すことで敵の目的に資することのないよう気をつけなければならない」と述べた。

つづく


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翻訳者:MA
記事ID:40002