司法権長官、改革派の一部が反革命メディアと異口同音であることを批判

2016年02月29日付 Jam-e Jam 紙
 アーヤトッラー・アーモリー=ラーリージャーニーはメッセージを発出し、エスファンド月7日〔※西暦2月26日〕の選挙に人々が責任感をもってしっかりと参加してくれたことに感謝の意を表し、選挙で選ばれた者たちには人民により一層奉仕する責任があることを強調した。

 ジャーメ・ジャム・オンラインによると、司法権長官のメッセージ全文は以下の通り。

慈悲深く、慈愛あまねき神の御名において

神の恩寵と、イスラーム的イランの〔政治的〕舞台への参加を欠かさぬ親愛なる人民の熱気あふれる参加によって、第5期最高指導者専門家会議選挙ならびに第10期国会選挙は〔無事に〕終了したことに関し、気高くも偉大なるイラン国民に心からの感謝の意を捧げることが、〔司法権長官としての〕私の義務であろう。

聡明で意識の高い全国のイスラーム的イランの人民が選挙を熱狂的に歓迎してくれたことは、彼らが革命的ビジョンをもち、イスラーム革命の成果を守ることに高い意識をもっていること、亡きイマーム〔・ホメイニー〕のご遺志と最高指導者のお言葉に従っていることを示すものであり、選挙で選ばれた者たちの奉仕義務を倍加させるものであった。

イスラーム的イランの忠実なる人民は自らの聡明さと洞察力によって、イラン・イスラーム共和国に悪意を抱く敵のメディアが繰り広げるプロパガンダにはイラン人民の堅き意志を乱す力はないということを示し、彼らの分析が中身のない空っぽのものであることを証明した。

約2ヵ月間にわたって、米英政府、特に彼らのスパイ組織に属するメディアや、西洋諸国から生活の糧を得ている、国外に逃亡した反革命分子ならびに「88年の反乱」〔※2009年大統領選挙後の抗議運動のこと〕の海外在住の「教友たち」に属するメディアは、体制内で高い地位を得ている一部の責任者たちが専門家会議から排除され、〔専門家会議の議員たちが〕自分たちの妄想的な願望に近い人物となるために、已むことなく努力を続けてきた。そして国内の改革主義者たち、さらには体制の利益を判別するにあたっては、原則的にその他の者たちの上をいっていなければならないような一部の人物〔※ラフサンジャーニー体制公益判別評議会議長を指す〕までもが、米英メディアやその手下ども、例えばサウジやダーイシュが運営するタクフィール主義的なワッハーブ主義メディアと完全に同調して、国民に奉仕してきた者たちが専門家会議の議席を獲得するのを一部の州で阻止しようと企てたのは、残念至極である。果たして、〔国民への〕奉仕に骨を折ってきた人物を専門家会議から排除するために、外国人どもと同調するような行為は、体制の利益に合致する行為と言えるのだろうか!?

〔‥‥〕


※訳注:今般の専門家会議選挙では、メスバーフ=ヤズディーやモハンマド・ヤズディー、アフマド・ジャンナティー、アラモルホダー、アフマド・ハータミーといった「急進派」に対する落選運動がSNS上などで展開され、またラフサンジャーニーを中心とする勢力が、保守派のゴム神学校講師協会が推薦する候補者リストとは別の、独自の候補者リストを提示して、同リストへの投票を国民に呼びかけた。これにより、テヘラン州選挙区ではメスバーフ=ヤズディーおよびモハンマド・ヤズディーが落選の憂き目に遭った。


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翻訳者:ICH
記事ID:40004