アフマド・ハータミー「大いなる政治の式典が後味の悪いものになってはならない」(1)

2016年03月04日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメ・ジャムオンライン】テヘラン金曜礼拝導師は、「当選した者が自分たちの好みに合っていた場合、人々の政治的発展は100点だが、自分たちの好みに合った人物が落選した場合は、政治的発展は50点以下だとみなすならば、そうした議論は革命初期の偽善者たち〔※反体制組織MKOのこと〕のものと一緒だ」と述べた。

 ジャーメ・ジャム・オンラインによると、テヘラン臨時金曜礼拝導師のアーヤトッラー・セイエド・アフマド・ハータミーは本日の説教の中で、第10期国会選挙および第5期最高指導者専門家会議選挙にイラン国民が盛大に参加したことに触れ、「エスファンド月7日〔※2月26日〕は大いなる政治的祭典だった。このような大いなる政治的祭典が後味の悪いものになってはならない」と語った。

 同師はさらに「当選した人も落選した人も、同胞して向き合い、対話をするべきだ。嫌な感情は脇に置いて、同胞愛に満ちた雰囲気がもてればと思う」と付け加えた。

〔‥‥〕

 ハータミー師は対立の炎を煽るべきではないと強調した上で、「選挙前、選挙中、そして選挙後も、敵は社会をいくつかに分断しようと企ててきたし、今もそうだということが分からないような輩など、どこにいるというのか。〔団結を保つことで〕敵を挫折したままの状態に置いておくことが肝心だ」と述べた。

噂を煽る行為はイスラーム法上禁じられている

 テヘラン臨時金曜礼拝導師はまた、噂を煽る行為はイスラーム法上禁止されているとした上で、「〔イスラーム法上禁止されている噂とは〕ある人がネットであんなことを言ったとか、別のある人がこんなことを話したとか、そういったことである」と述べた。

 同師は噂を流したり煽ったりする行為は犯罪行為であるとし、「特に選挙後、敵は対立を引き起こすことで、この大いなる祭典を国民にとって後味の悪いものにしようと考えているのだ」と付け加えた。

 テヘラン臨時金曜礼拝導師はさらに、「選挙後、誰が勝ったとか誰が負けたとかいったことが、いつも話題になる。しかしわれわれの考えでは、選挙の勝利者は神聖なるイスラーム共和国体制であり、イラン人民なのである」と続けた。

 ハータミー師は、今回の選挙は人民の参加のもとイラン全国で行われた選挙としては36回目のものである〔※大統領選挙は11回、国会選挙は10回、専門家会議選挙は5回行われているので、26回の間違いであると思われる〕とした上で、「人々が投じたどの票も、イスラーム体制に対する再度の信任票だったのであり、だからこそかわいそうなことに、西洋世界の卑劣なメディアによる攻撃の的となったのである」と述べた。

つづく


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翻訳者:CHI
記事ID:40006