マカーレム=シーラーズィー「バハーイーの指導者らとの面会は犯罪」—ファーエゼ・ハーシェミーの面会に抗議

2016年05月16日付 Jam-e Jam 紙
ファーエゼ・ハーシェミー
ファーエゼ・ハーシェミー
【ジャーメ・ジャム・オンライン】ジャーメ・ジャム・オンラインの報道によると、アーヤトッラー・ナーセル・マカーレム=シーラーズィーは今朝、大モスクで開かれた自身の法学上級コースの授業のなかで、〔ハーシェミー=ラフサンジャーニー公益判別評議会議長の娘である〕ファーエゼ・ハーシェミーがバハーイー派の指導者らと面会したこと〔※〕について触れ、「この件に関して、何らかの抗議が行われるかどうか、私は待っていたが、これといったことはなかったようだ。聞くところでは、彼女の父親〔=ラフサンジャーニー〕が穏やかな口調で抗議したとのことだが、しかし問われねばならないのは、なぜ他の者は黙っているのか、ということだ」と述べた。

※訳注:ハーシェミー=ラフサンジャーニー公益判別評議会議長の娘で、「反体制的な宣伝行為」の罪で服役した経歴を持つファーエゼ・ハーシェミー(女性)が、刑務所仲間だったバハーイー教の指導者らと面会したことを指す。バハーイー教は、イスラーム教の視点からは、「宗教」の名に値しない、イスラームから離脱した異端・分派として捉えられており、イランではバハーイー「教」とは呼ばれない。そのため、イランにはバハーイー教徒が約30万人いるとされるが、彼らの「宗教」の存在は現憲法では認められていない(なお、イランの憲法ではイスラーム教以外に、キリスト教、ユダヤ教、ゾロアスター教の4宗教のみが「宗教」として認められており、バハーイー教の他、仏教、ヒンドゥー教などの存在も認められていない)。

 同師は、自らの職分に従って、こうした行為を断罪すると述べたうえで、「こうした行いは法に照らして犯罪であり、告発されるに値する。この問題は今後追及されるべきだ」と言明した。


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翻訳者:8414304
記事ID:40775