メーデー風景、緊張も

2019年05月01日付 Cumhuriyet 紙

トカトで開催された5月1日のメーデーの祝賀行事で、共和人民党(CHP)青年団支部長のクビライ・タフシン・アルパイ氏は独立行進曲が歌唱されなかった事に対し抗議をおこない、一瞬緊張が走った。

トカトで、様々な政治政党や労働組合の代表者からなるグループが、5月1日のメーデーの祝賀のため共和国広場に集結した。スローガンを叫び、メーデーに関するプロパガンダとプラカードを掲げた約300人のグループは1977年5月1日に発生した事件で命を落とした人々のために黙祷をした。黙祷後に独立行進曲が歌唱されなかった事を受け、行事に参加していたCHP青年支部長タフシン・アルパイ氏は抗議を行った。アルパイ氏は、公務員組合連盟(KESK)報道官タッヤル・オズジャン氏の元へと駆け寄ると、「一体なぜ独立行進曲が歌唱されないのか?」と詰め寄った。その瞬間、オズジャン氏の傍らにいた教育労働組合トカト支部長のハーカン・ギュムシュドーアン氏は、タフシン・アルパイ氏を捕らえるとCHP 県支部長のムスタファ・ドゥラン氏の元へと連行した。直後にアルパイ青年団支部長とプログラム進行者の間で騒ぎが発生した。騒ぎは党員が介入したため、それ以上の拡大は防がれた。党員たちは、アルパイ氏をプログラムが開催されていた場所から遠ざけた。イベントはスピーチとハライと共に終了した。 

事件後、CHP青年支部長のタフシン・アルパイ氏は、「黙祷の後で独立行進曲が歌唱されませんでした。私はその状況を、その場に居合わせた委員会のメンバーたちに伝えました。委員会のメンバーたちは私に独立行進曲の歌唱はプログラムになかったと説明しました。私はムスタファ・ケマル・アタテュルクの政党の県青年支部長です。私はムスタファ・ケマル・アタテュルクの政党を代表しています。私が参加する5月1日の行事において独立行進曲は歌唱されなければならないのです。このような不敬な行為はあってはならないことなのです。絶対にです。私はこれを許容できません。」と述べた。

■「独立行進曲と私たちの間で問題は存在しません。」

KESK報道官のタッヤル・オズジャン氏は、「今日のメーデーにでは、ただ労働者たちに黙祷を捧げました。独立行進曲は屋外であったために歌唱されませんでした。当然の事といえるでしょう。彼も騒ぎを望んでいたわけではないのです。独立行進曲と私たちの間に問題は存在しませんし、ありえないことです。この国の建国者の偉大さへ、行進曲に対する我々の敬意は尽きることがないのです。」と話した。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:46714