エジプト:人権問題への対応をめぐるEUを批判

2022年11月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■エジプトは人権に関する押収の決定を拒否…その一方で逮捕者らへの侵害に対する異議申し立ても

【カイロ:ターミル・ヒンダーウィー、本紙】

エジプトでは、人権問題に具体的な進展が見られないことを理由に欧州議会がカイロとの関係を再評価する決定を下したことに対し、反応が続いた。一方、エジプトの法廷は、メディアにおいて「メスル・ゲディーダ細胞」として知られている事件の容疑者5人を共和国ムフティーに書類送検した。また、言論犯らの家族は、カイロ東のバドル複合刑務所で子供らが受けている侵害行為に対する異議申し立てを続けた。

欧州議会は先週の木曜日、エジプトの人権状況に関する決議を、議員326人の大多数の投票によって発出し、人権問題を理由にEU(欧州連合)とエジプトの関係を再評価するよう求めていた。

誤った概念

上院議長のアブドゥルワッハーブ・アブドゥッラーズィク顧問は、議会が不満をもって決定を受け取ったと述べた。

アブドゥッラーズィク顧問は、この決定は「近年の欧州議会を鑑みると奇妙なことではない。欧州議会は、常に脆く誤った概念に依拠した姿勢と政策をとり、国際的な慣習と基準に違反して、加盟国の国境の外で他者を評価し、責任追及する権限があると主張しようとしている」と付け加えた。

(後略)


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翻訳者:加島由紀音・水口笑華・西川舜
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