捨てられたマスクと手袋がヨーロッパの主要河川に流入

2020年07月15日付 Hamshahri 紙

 人々が新型コロナウイルスから身を守るために使用しているマスクや手袋が投棄されることによるヨーロッパの主要河川の高い汚染度について、専門家が報告した。

【ハムシャフリー電子版】ISNA(イラン学生通信)によると、Tara Océan 財団研究機構は、 プラスチック汚染の悪化の原因となっているこの投棄物は、現在ヨーロッパ大陸の主要な河川を塞いでいると発表した。

 6月の一か月間、研究者たちはヨーロッパ中の川岸や川べりで多くの投棄された手袋やマスクを絶えず見つけていた。

 専門家らは、このプラスチック汚染が現在までに海に達していると信じていることから、この問題は彼らの懸念の要因となっている。彼らは、マスクや手袋といった使い捨ての防護用具はポリプロピレンでできているため、これらは海中で急速に分解され、回収はおおよそ不可能であると警告している。

 Tara Océan 財団は最近、河川水中のマイクロプラスチック濃度を測定するため、エルベ川、ライン川、セーヌ川、ローヌ川、ガロンヌ川、ロワール川、テヴェレ川、テムズ川、エブロ川の9つのヨーロッパの主要河川でとある科学的調査を行った。

 これらの河川水のサンプルで行われた調査により、すべてのサンプル水は海に到達する前の段階で、分解されたプラスチック粒子を含んでいることが明らかになった。言い換えれば、川に捨てられたプラスチックごみは、海に到達する前に分解され、水をマイクロプラスチックで汚染しているのである。

 これは専門家らのこれまでの想定に反し、海水中のプラスチックごみは紫外線と塩分によって分解されないことを示している。

 フランス通信社[AFP]によると、毎年約800万トンのプラスチックが世界中の海に流入している。


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翻訳者:OK
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