独自インタビュー ターリバーン政治事務所報道官「ターリバーンは戦争の勝者として対話に臨む/未だ停戦に合意せず/合意の相手は米国政府であってアフガン政府ではない」(3)

2020年08月15日付 Hamshahri 紙

~(2)の続き~

―アフガニスタン政府が公表している統計によると、ドーハ合意が署名されてからの数ヶ月間におけるターリバーンの攻撃は減らなかったどころか、むしろ増加傾向にあります。あなた方は4ヶ月間に大小合わせて5,000回を超える攻撃を実施しており、言い換えれば1ヶ月あたり平均およそ1,300回の攻撃を行ったことになります。なぜドーハ合意に固執し、それに基づいて行動するのでしょうか。

 政府が公表している統計は正しくありません。彼らは常に大袈裟です。我々は攻撃を減少させており、以前は1日あたり150回の攻撃を実施していましたが、現在ではそれが30から40回に留まっています。このことから我々の攻撃が減少していることが分かるわけですが、さらにここ数ヶ月間、各州の中心部や首都への攻撃は実施していませんし、大規模な軍事基地への攻撃も行っていません。我々の行動は防御的であると言えます。例えば、時々政府軍が我々の支配地域に侵入して軍事拠点を築いたり、軍事輸送部隊がターリバーン支配地域を通過したりすることがあるのですが、このような場合に衝突が発生します。それ以外の状況では作戦を減らしており、今後もこの方針を継続します。


―あなたが述べたその1日あたり30回から40回の攻撃によって、間違いなく民間人が殺害されています。現在平和が議論されている中で、なぜターリバーンは攻撃、つまり民間人を巻き込む攻撃を継続するのでしょうか。

 民間人の犠牲は我々ではなくカーブル政府の責任です。我々は重火器を保有していません。大砲や戦闘機を装備しているのは政府であり、人々は政府の爆撃によって死亡しているのです。おそらくあなた方も[アフガニスタン西部の]ヘルマンド州サンギーンで政府軍が集会に参加していた数人を殺害し、殉教させたという事件をご存知だと思います。政府軍は民間人の結婚式や服喪行事を攻撃するのに対し、我々の標的は明確で、それは軍事地域です。

~(4)に続く~


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翻訳者:KMMK
記事ID:49751