独自インタビュー ターリバーン政治事務所報道官「ターリバーンは戦争の勝者として対話に臨む/未だ停戦に合意せず/合意の相手は米国政府であってアフガン政府ではない」(6)

2020年08月15日付 Hamshahri 紙

~(5)の続き~

―あなたはターリバーンがドーハ合意を遵守しているとおっしゃいますが、この合意の条文の一つに、ターリバーンはテロ組織との関係断絶を保証したというものがあります。ハッカーニー・ネットワークはターリバーンと同盟関係にあり、ターリバーン傘下の集団の一部としてみなされていますが、[この]ハッカーニー・ネットワークは[アフガニスタン東部の]ナンガルハール州で最近発生した致命的な攻撃において、ISと連携したことを非難されています。お尋ねしたいのは、いかにしてターリバーン傘下の全ての集団をクエッタ・ショウラー[指導者評議会]の考えに従わせることを保証するのかということです。また、ハッカーニー・ネットワークとISの協力はどのようにご説明されますか。

 第一に、ハッカーニー・ネットワークは存在しません。これらは他国の諜報機関によってでっちあげられています。ハッカーニー氏はアフガニスタン・イスラーム首長国の副指導者であり、我々のリーダーの一人であって我々とは不可分です。第二に、カーブルとジャララバードでの最近の攻撃は、ISとも連携している首都の体制内部の人物の仕業であると我々は認識しています。ISをジャララバードやナンガルハール、クナルから追い出したのは我々でした。その当時、数百人のISのメンバーが政府に降伏しました。我々がISと戦闘を繰り広げていた時、政府はISの部隊に対して後方支援を行っていました。ISの部隊が我々ではなく政府軍に降伏したのはまさにこのためです。我々は最近の攻撃を激しく非難しており、これらがカーブルの政権内で計画されていると主張しています。この攻撃に関して公平な調査が実施され、その犯人は我々の人民と世界に対して示されなければなりません。

―あなた方ターリバーンとISにはどのような関係がありますか。正直なところ、ISを敵として認識していますか。

 アフガニスタン北部と東部でISを一掃したのは我々でした。我々を除いて、誰がこのような力を持っているでしょうか。ISがカーブル政府や米国政府から支援を受けているのにも関わらず、我々はアフガニスタンにおけるISの問題を解決しました。政府軍や米軍は我々がISと戦闘を繰り広げている地域で、繰り返し我々の部隊を爆撃しています。我々のナンガルハールでの軍事作戦では自分たちのムジャーヒディーン140人が政府軍と米軍の爆撃によって殺害されましたが、それにも関わらず、我々の部隊はISをナンガルハールで打ち破りました。

~(7)に続く~


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翻訳者:KMMK
記事ID:49754