ターリバーン報道官 イラン政府はアフガンの問題解決に向けてその意思を示している(4)

2020年08月08日付 Iran 紙

ー(3)の続きー

◆イラン政府はアフガニスタンの問題を解決するための政治的意思を示した

 カタールにあるターリバーン政治事務所のスハイル・シャーヒーン報道官は、6月にイラン外務省がアフガニスタン間対話を主催する用意があると発表したことをターリバーンはどう考えているのか、またこの件についてイラン側と何か接触はあるのかという質問に対し、「我々はイランを含む近隣諸国と接触している。なぜならイランとは長い国境線を共有しているからだ」と語った。

 また、「数十万のアフガニスタン難民がイランで暮らしており、このため我々はイラン側と話し合いを実施している。我々はアフガニスタン問題の平和的解決に向けて議論を重ねており、それは今後も継続していく。イラン政府はアフガニスタン問題を解決するための意思を示し、我々は(この国の参加を)歓迎する」と主張した。

◆ターリバーンと米国の合意には二面性がある

 シャーヒーン報道官は、ターリバーンと米国の合意はどのように実施されるのかという問いに対し、「この合意には二面性がある。まず米国側は、合意の中で自国軍を14ヶ月以内にアフガニスタンから撤退することになっている」と語った。そして、「我々は米軍がアフガニスタンから撤退するための安全な経路を確保することに同意し、傘下の組織に米軍とその同盟国に対する攻撃のために、アフガニスタンの領土を使用する許可を出さないと約束している」と述べた。

 同報道官は続けて、「二つ目はアフガニスタン間対話についてである。我々は対話の開始を待っているが、残念ながら現時点ではカーブル政府側がこの対話を妨害している。ロヤ・ジルガの開催さえも妨害行為である。これらすべての措置は対話開始の可能性に備えるものではない」と語り、「しかし合意によると、米国は自国の軍隊を14ヶ月以内にアフガニスタンから撤退させなければならず、我々は米軍が退く際の安全な経路を確保するという約束を果たしている」と主張した。

 米国との合意の実施が11月に実施される米国大統領選挙までに完了するのかという問いかけに対し、シャーヒーン報道官は「そうなる可能性はある。もし大統領選までにアフガニスタンから撤退すれば、それは彼らの利益になると私は考えている」と答えた。

 また、「アフガニスタン問題に軍事的解決策は存在しないため、我々はアフガニスタン 再建に米国が加わることや、民間の諸問題における彼らの役割を歓迎する。しかしながら、米国はできる限り早期にその軍事作戦を終了させなければならない。もし彼らが米国大統領選までにアフガニスタンから軍隊を撤退させるならば、我々はそれを評価し、歓迎する」との考えを示した。

ー(5)に続くー


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翻訳者:KMMK
記事ID:49887