イズミル地震、被害更に拡大

2020年10月31日付 Hurriyet 紙
イズミル地震に関して諸通信社から最新情報が届き続けている。AFAD(災害緊急時対策庁)は地震での死者数は39人に増加したと伝えた。一方でAFADは地震後にマグニチュード4以上の地震40回をはじめとする余震合計675回が発生したと伝えた。

AFADからの最新発表は以下の通りである。

◼️AFADから1時30分に行われた書面での発表において、以下の情報が述べられた。

「2020年10月30日金曜、14時51分にエーゲ海セフェリヒサル海域でマグニチュード6.6の地震が発生した。地中16.54kmの深さで発生した地震は最も近い居住区域であるイズミル県セフェリヒサル郡から17.26kmの距離だった。地震後、マグニチュード4以上の地震40回を始めとする余震が合計712回(原文まま)発生した。
保健災害調整センター(SAKOM)から得た情報によれば溺死1人を含む合計 39人が死亡した。負傷者896人のうち667人が治療を終え、229人が治療を続けている。イズミルのビル9軒で捜索救助活動が続けられている。」

◼️コジャ保健相からの発表

地震地域から発表を行ったコジャ保健相は地震での死者数が35人(原文まま)に増え、243人が搬送され8人は集中治療室に運ばれたと伝えた。コジャ保健相は「地震災害と戦う一方で、感染拡大に負けることは考えるべきではない。最近ではテント内で飲食する、あるいは混雑状況が発生していると見ている。人員がより混雑するが休みながら、対策に適合しつつ活動に尽力している。我々のチームはマスクや消毒剤を分配する努力も続けている。」と述べた。コジャ保健相はセヘルさんの子供たちに関して「1人が亡くなった。他の2人については問題がなかったと言える。」と発表した後、イズミルやトルコへ向けて「早く良くなりますように」との言葉をかけた。

◼️人員5748人を動員

地域で続く捜索救助活動のため災害緊急時対策庁(AFAD)、軍警察捜索救出部隊(JAK)、NGOと地方自治体より人員5748人、捜索救助活動犬21頭、車両898台が投入された。

エーゲ海地域全土が震撼した地震の後、イズミルをはじめとする地震の被害を受けた全県で虱潰しの捜索活動が続いている。一方で、軍警察と警察とトルコ国軍(TSK)による軍警察有人捜索航空機(JİKU)、ヘリコプターとドローン(İHA)の支援による空からの捜索と映像送信活動も進められている。

地震後に全省庁と県災害緊急時対策センターが警戒態勢に移された。41地域の災害緊急時対策局より捜索救助隊員が地域に派遣された。参謀司令本部の貨物機7機によって人員と車両の輸送が行われた。またJAKとNGOの捜索救助隊も地域に送られたと伝えられた。沿岸警備司令部が進められている捜索救助活動に人員186人、沿岸警備艇15隻、ヘリコプター3機、潜水チーム1隊をもって捜索救助活動に加わった。

◼️オクタイ副大統領「72時間までは生存の可能性が高い」

バイラクル郡でエムラフビル崩落での捜索救助活動を視察したオクタイ副大統領は新聞記者たちに行った発表で、現場でチームが命がけで活動していると話した。

オクタイ副大統領はAFADとイズミル県が連携して活動が厳格に進められていると指摘し、「家族たちにお会いしたが、皆とても気丈だ。我々の望みは良いニュースを聞き、無事に救出できることだ。我々の活動すべてがこのためだ。このためにもチームが最大限厳格に活動している。この瞬間まで活動している。」と述べた。
オクタイ副首相は現在のところ39人が命を落としたと伝え、「最後の人は猫と救出された。彼は亡くなった。神よ憐れみたまえ。猫を抱きながら…猫は無事救出され治療を受けている。生きているものは何であっても我々にはとても大切だ。」と話した。

◼️「活動は最大限厳格かつ迅速に続いている」

エムラフビルで続いている活動に関してオクタイ副大統領は以下のように語った。
「今は正確な数字は出したくない。我々はすべての活動を把握している。何人ぐらいかの推測はあるが、しかしやはり正確な数字は出したくない。理由は家族に迷惑をかけないためだ。おそらく電話のそばにいることはないだろう。正確な数字が拡散することは家族にとって健全ではない。しかし活動は順調だ。最大限厳格かつ迅速に続いている。おそらく我々は良い結果を得る。何故なら我々にとって72時間がとても重要であるからだ。72時間までは生存したまま救出される可能性が高い、生存してだ。おそらくそうなるだろう。活動は続いている。」

◼️避難と休息の必要を満たす

緊急避難の必要を満たせるように、地域にAFADによってテント960張、一般用テント6張、毛布4500枚、ベッド3672床、枕3000個、シーツ3000セット、トルコ赤新月社よりテント2049張、一般用テント51張、ベッド6888床、毛布16050枚、台所用品2657セットが送られた。またトルコ赤新月社により人員112人、ボランティア137人、車両27台、キッチンカー5台、移動式厨房5機、食糧64345個(軽食と飲み物)が地域に運ばれた。

◼️心理社会的活動グループが到着

地域で損害測定活動のために環境都市整備省より325人、農林業省より95人、合計420人が動員された一方で、心理社会活動グループが人員95人、車両23台とともに地震地域での活動を開始したと伝えられた。また社会サービス用車両2台が地域へ送られ、赤新月社の公衆衛生および心理社会サポートチームが分配するため、地域にマスク11万4460枚と消毒剤5000個が送られたと伝えられた。

◼️基地局4台を設置

交通インフラ省から行われた発表によれば、イズミル、ムーラ、アイドゥンの87ヶ所でエネルギー、73ヶ所でサービスの断絶があることが注目され、「復旧させるためにチームが活動にあたっている。地域に移動基地局車が合計34台移送されており、必要と判断された4局が設置を完了した。」と述べられた。

◼️800万TLの緊急支援金が送金された

地域で続く活動で使用するため、AFAD総局から300万TL、家族活動社会福祉省より500万TLの緊急支援金が送金され、トルコ危機介入計画によれば捜索救助・衛生・支援活動を中断することなく進めるために、内務省とAFADが連携し、活動グループはすべて7日間24時間活動ベースで活動を進めると伝えられた。


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翻訳者:伊藤梓子
記事ID:50118