元GATA副医院長に軽微な処罰

2021年07月12日付 Cumhuriyet 紙
ファフレッティン・コジャ保健相は、以前に「民法と世俗主義を標的とした発言」によって批判を浴びた保健科学大学ギュルハーネ教育研究病院(GATA)のアリ・エディゼル元副医院長が「警告30点で罰せられ」、懲戒報告の中でアンカラ・ギュルドゥル公立病院に異動となったと発表した。ホームドクターに対しては、 「報道機関に無許可で発言を行った」場合でさえ警告50点が科せられるだろうと述べた共和人民党アンカラ選出ムラト・エミル国会議員は、「あなたは、内容と関係なく、業務に関して発言を行った医者に対して、『私はあなたを罰する。契約はしない。』と言っている。だが一方で、医者という職業にふさわしくない人物をまるで称賛している。」と批判した。

アリ・エディゼル元副医院長は、GATAで副医院長を務める際に、SNSのアカウントで男性に「第二夫人を娶ろう」という呼びかけを行った。また、「お尋ねなら、『女性に自由と文明』を獲得させた。公認上の一夫一婦制は、実際には不倫と売春の自由である。」といったメッセージを共有した。この共有を受けて2020年10月5日に職を解かれたエディゼル医師が、2021年3月9日にアンカラ・ギュルドゥル公立病院で再び働き始めたことが明らかになった。この事態の後、共和人民党アンカラ選出エミル国会議員は、この問題を国会の議題とした。

コジャ保健相の回答を求めてトルコ大国民議会に質問主意書を提出した共和人民党のエミル議員は、「世俗主義と民法を標的にしたアリ・エディゼルについて実施された審問の結果、どのような決定が下されたのか。発言の中でイスラム法を擁護するエディゼル元副医院長は、ギュドゥル公立病院でどのように勤務を開始したのか。」と質問した。質疑に回答したコジャ保健相は、エディゼル元副医院長について、監査局により懲戒報告が行われたと述べた。コジャ保健相は、エディゼル元副医院長が、報告書の中で、「勤務外で公務員の品位と奉仕の心を揺るがす性格の振る舞い」をしたことから「30点の減点が科せられた」と述べ、「報告に基づいてアンカラ・ギュルドゥル公立病院に異動となった」と報告した。

■背中をなでられている

共和人民党のエミル議員は、コジャ保健相の答えに反発した。エディゼル元副医院長に対して「名ばかりの」罰が与えられたことに注意を引いたエミル議員は、ホームドクターのために出された指針に触れた。エミル議員は、「ホームドクターが業務に関しSNSの共有を行うならば、警告50点が科される。これを3回行ったら、契約は破棄される。あなたは、内容とは関係なく、業務に関する共有を行った医者に対して『私はあなたを罰する。契約をしない。給与を出さず無職の状態で見放す。』と言っている。だが一方で、医者という職業にふさわしくない人物をまるで称賛している。しかしながら、アリ・エディゼル元副医院長については憲法と法律を明らかに攻撃している。社会に対する悪意と憎悪という罪を犯している。この人物に関して行政指導はずっと前に終わっており、必要な処分が下されてしかるべきである。しかし、保護されている。背中を撫でられている。名ばかりの罰によって称賛されている。」と批判した。


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翻訳者:新井慧
記事ID:51328