ビラル・エルドアンの財団へ反発「ブユクアダ船着き場施設は島民のもの」

2021年10月10日付 Hurriyet 紙

ブユクアダでTÜGVAが裁判所の判決に従わないことに対し、アダラル民主議会は、「ブユクアダ船着き場施設は島民の共有エリアである。島民に開かれるべきだ」と述べた。

ブユクアダ都市線の船着き場施設上にあり、AKP(公正発展党)政権時にイスタンブル広域市(İBB)により10年契約でトルコ青年財団(TÜGVA)に譲渡されたカフェテリアが裁判所の判決にも関わらず立ち退きしないことに反発が続いている。

アダラル民主議会による声明では、「ブユクアダ船着き場施設は島民の共有エリアである。島民に開かれるべきだ」と述べられた。

声明は以下の通り。

ブユクアダ船着き場施設は島民の共有の場所である。島民に開かれるべきだ。ブユクアダ船着き場棟の上階はソーシャルスペースである。いかなる財団、協会、私立機関にも譲渡されうる場所ではない。直ちに島民に開かれるべきである。このスペースは私立の財団や協会、企業の利用下にあってはならない。ブユクアダ船着き場のソーシャルスペースはアダラルの公共の暮らしに加わるべきだ。

アダラルにはイベントや集まりのために市民が使用できる公共の場所がない。場所がないため映画上映や講演、会議はホテルや喫茶店で行われるほかない。このスペースは何年間も利用されていない。我々はこのスペースが、裁判所が出した判決に従い地方自治体に返却されること、地域住民代表者たちが参加する支援機関によって管理されること、島民に開かれることを望む。

アラダル民主議会:アラダル民主議会(ADM)はアダラルに住む人、働く人、全員に開かれた公平な地域参加プラットフォーム。市民の地域決定への参加および政治的プロセスの代表のため、コミュニケーション、発信、権利保護、能力向上といった項目のもと活動を進める。参加者は、地域自治経験の蓄積に寄与するため集まった独立した個人や市民イニシアティブ代表者からなる。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:安井 悠
記事ID:51690