ウルファ県シリア国境、3人の兵士手製爆弾の犠牲に

2022年01月09日付 Milliyet 紙

トルコ南東部シャンルウルファ県アクチャカレ郡に国境を接するシリアのタル・アブヤド市で、国境の壁付近の通気口に設置された手製爆弾が、軍用車が通過した際に爆発した。爆発により国境の壁が損壊し、車に乗っていた兵士3人が死亡したほか、兵士1人が負傷した。爆発音はアクチャカレの町でも聞かれた。

アクチャカレ町の向かいに位置し、平和の泉作戦でテロ組織が掃討されたシリアのタル・アブヤド市のトルコ国境に近い地点で、軍用車が通過した際に通気口で爆発が起こった。爆発で軍用車に乗っていた士官1人と下士官2人が死亡し、兵士1人が負傷したほか、国境線に設置された壁の一部が損壊した。爆弾はクルディスタン労働者党(PKK)・人民防衛隊(YPG)のテロリストらによって事前に通気口に設置されていた。爆発をうけ、周辺に衛生部隊と警備部隊が送られた。

爆発の犠牲となったムラト・アルヤクト少尉とエネス・コチ二等兵、エルトゥールル・ウルプナル二等兵の遺体は、シャンルウルファ県監察医務院の霊安室に移された。爆発で負傷した兵士は、駆け付けた部隊により治療のためシャンルウルファに搬送された。

■テロ組織の拠点へ報復

爆発をうけ、警備部隊は周辺に対し治安維持作戦を展開した。タル・アブヤドの西に発見されたテロ組織PKK・YPGの拠点に対し、国境とシリア領内に駐留するトルコ国軍の部隊が砲撃で報復した。

■国防省が発表

国防省の発表は次のとおり。

シャンルウルファ県アクチャカレ郡のシリア国境で2022年1月8日、テロリストによる手製爆弾の爆発の結果、ムラト・アルヤクト中尉、エルトゥールル・ウルプナル二等兵、エネス・コチ伍長の兵士3人が死亡した。我々は深い痛みと悲しみをもたらしたこの事件で命を落とした殉職者に対し神の慈悲を祈るとともに、悲嘆に暮れる遺族、トルコ軍と崇高な国民に対し哀悼の念を表明する。

■訃報が家族のもとに

爆発の犠牲となったエルトゥールル・ウルプナル二等兵の訃報は、メルスィンの遺族のもとに届けられた。遺族の家にはトルコ国旗が掲げられた。衛生兵も弔問に訪れ、犠牲者を悼んだ。

犠牲となったムラト・アルヤクト中尉(26)の訃報は、担当者によってカフラマンラマシュ県パザルジュク郡の実家に届けられた。ビュユクナジャル地区に暮らす母ハッヴァさんと父イスマイルさんは、訃報に接し悲嘆の涙を流した。家には近親者と近隣住民が続々と弔問に訪れ、死を悼んだ。家と路地にはトルコ国旗が掲げられた。

爆発の犠牲となったエネス・コチ伍長の訃報は、担当者によってイスタンブル市バフチェリエヴレル区に暮らす遺族に届けられた。遺族の家にはトルコ国旗が掲げられた。衛生兵も弔問に訪れ、犠牲者の家は悲しみに暮れた。

*以下元記事は閣僚らのお悔やみを掲載。


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翻訳者:麻生充仁
記事ID:52133