16歳のスラ・シェンテュルクさん、元婚約者によってナイフで殺害

2022年02月17日付 Hurriyet 紙


ヒュセイン・ジャン・ギョクチェク容疑者(21歳)が、別れたばかりの婚約者であるスラ・シェンテュルクさん(16歳)を、ナイフで首を切り殺害する事件がギレスンで起きた。家には家族がおらず、祖母が聴覚と言語に障害があるなか状況をなんとか説明し助けを求めた。警察は県外に逃亡しようとするギョクチェク容疑者の身柄を空港にて確保した。このスラさん殺害事件に関する新たなディテールが明らかになってきた。スラ・シェンテュルクさんは、婚約が破棄された後ギョクチェク容疑者から殺害脅迫を受けたため、国によって寮で一時的に保護されていたことがわかった。しかし麻痺状態に陥った祖母のお見舞いのため、家族の要望によって家に帰っていた。さらに、ギョクチェク容疑者は1年前に〔スラさんを〕誘拐し、家族の訴えによって拘束されていたが、家族が訴えを取り下げたため保釈されていたこともわかった。ギレスン県のエンヴェル・ウンリュ知事は「殺人の容疑者は直ちに拘束され逮捕されました。経過を注意深く見守っています」と述べた。スラ・シェンテュルクさんの殺害は、ソーシャルメディアで何千もの抗議を集めた。


事件は明け方、エリキリキマン村で起きた。口論の原因はわかっていないが、祖母の家に住んでいたスラ・シェンテュルクさんと以前婚約していたヒュセイン・ジャン・ギョクチェク容疑者との間で言い争いが生じた。ギョクチェク容疑者は持っていたナイフでシェンテュルクさんの首に切りつけた。ギョクチェク容疑者は血まみれの少女を置き去りに家から逃亡した。家には家族がおらず、祖母が聴覚と言語に障害があるなか状況をなんとか説明し助けを求めた。周囲の人々の通報により警察と救急隊が駆け付けたが、救急隊が確認したところスラ・シェンテュルクさんは既に亡くなっていた。シェンテュルクさんの遺体は、検察による取り調べのあと、検死のため法医学協会の死体安置所に送られた。

一方ヒュセイン・ジャン・ギョクチェク容疑者は、県外に逃亡しようと向かったオルドゥ・ギレスン空港において警察に確保された。ギレスン県警アサイシ支部殺人事件担当局に引き渡され、捜査が続けられている。

■婚約破棄ののち、保護されていた
スラ・シェンテュルクさんは、婚約が破棄された後ギョクチェク容疑者から殺害脅迫を受けたため、国によって寮で一時的に保護されていたことがわかった。しかし麻痺状態に陥った祖母のお見舞いのため、家族の要望によって家に帰っていた。

二人はインターネット上で知り合った。しかし家族間で行われた婚約が3か月前に破棄されたことで、ヒュセイン・ジャン・ギョクチェク容疑者は和解のため昨日〔2月15日〕アンカラからギレスンに来ていた。和解を望まなかった少女は、数週間殺害予告を受け続けていた。ギョクチェク容疑者の取り調べが続いている。

警察は、殺害現場から逃亡するヒュセイン・ジャン・ギョクチェク容疑者が県外逃亡のため空港に向かう際に利用したタクシーの運転手に対しても事情聴取を行った。

■スラさんを誘拐したことも
ヒュセイン・ジャン・ギョクチェク容疑者は、ナイフで首を切って殺害したスラ・シェンテュルクさんを1年前にも誘拐していたことがわかった。シェンテュルクさんの家族の訴えにより、ギョクチェク容疑者は「児童に対する性的虐待」および「児童の誘拐および監禁」の罪によって拘束され、1か月間刑務所に収容された。一方シェンテュルクさんの家族が勾留請求を取り下げたことで釈放されていた。またギョクチェク容疑者は10以上の前科があることもわかった。

またシェンテュルクさんの家族は、スラさんはギョクチェク容疑者との関係を絶ってから別の相手と結婚していないことも明かした。

■サッカーチームもスラさんのために投稿
スラ・シェンテュルクさんの殺害について、ソーシャルメディアでも何千もの抗議の声が上がった。トラブゾンスポル、GZTギレスンスポル、メディポル・バシャクシェヒル等のサッカーチームも、哀悼の意を示す投稿をシェアした。

■ウンリュ県知事「経過を注意深く見守っています」
ギレスン県のエンヴェル・ウンリュ知事は、Twitterアカウントにて以下のように投稿した。「今日、一人の殺人鬼によって命を奪われたスラ・シェンテュルクさんを失い、胸を痛めています。殺人の容疑者は直ちに拘束され逮捕されました。経過を注意深く見守っています。〔亡くなった〕少女に神の御慈悲がありますよう、ご家族には心からのお見舞いを申し上げます。」


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翻訳者:今城尚彦
記事ID:52590