コンスタンティノープル総主教「プーチンは自分の国に不正を行った」

2022年03月02日付 Milliyet 紙
ロシア・ウクライナ戦争に関して、CNN Türkのセルダル・コルジュに話したコンスタンティノープル総主教のヴァルソロメオス一世は、「罪の無い武器を持たない人々がこれほど悲劇的な死を遂げてほしくないと思っている。人々が平和と静けさの中で故郷で暮らせますよう」と語った。

ヴァルソロメオス一世は、「エルドアン大統領は、仲介役を戦争の前から買って出ていた。トルコは仲介役になるために常に努力している。連帯と協力を欲していると表明している。受け入れるものにとって得るものがある」と話した。

コンスタンティノープル総主教ヴァルソトメオス一世は、ロシア・ウクライナ戦争に関して初めてのインタビューをCNN Türkのセルダル・コルジュと行った。ゼレンスキーとの会見に関して語ったヴァルソロメオスは、「願わくば第三次世界大戦にならないことを願う」と言った。

コンスタンティノープル総主教ヴァルソロメオス一世の語ったことは以下の通りである。

現在我々が見ていることに、ウクライナの宗教者の一部はロシア正教会の名を儀式の中で出したがらない。彼らを敵国の宗教指導者として見做している。私たちはこのことをよく思っていない。これは戦争の結果として現れたものである。

■日夜祈りを捧げている
ロシア全体において冷戦の時代に入りつつある。ロシアと西側諸国の間の距離は日々広がりつつある。正しい考えを持ついかなる人間もこの戦争を欲してはいない。我々はいつも平和と一体性を支持してきた。最近私たちは特に祈りを強くしている。日々祈りを捧げている。

■人々に良い手本となる
ベラルーシ国境で会見が行われている。停戦が行われることを心から願っている。戦争がより継続される前に和平に至るだろう。罪の無い武器を持たない人々がこれほど悲劇的な死を遂げてほしくないと思っている。人々が平和と静けさの中で故郷で暮らせますよう。よいことに、ポーランド国境は開かれていて、西側に直接退避することができる。ゼレンスキーの願いは、我々が平和への祈りをより強めることであった。彼らを我々がより支持することをしって私に感謝を述べていた。したがって、見ての通り人々に良い手本となっている。降参などしたがっていない。

■プーチンがこれにどのような決定を下したのか知ることは難しい
別の国であるものの、同じ宗教を信じるウクライナとロシアは一体化していたにもかかわらず、プーチンは彼らに対して戦争を始めた。このことを誰も受け入れなかった。ゼレンスキーはEUで大喝采を浴びた。プーチンはとてもダイナミックな指導者であり、このことに対してどのような決定を下したか知ることは難しい。自分に不正を行ったのだ。私たちは連帯の精神を持ち続けている。ゼレンスキーが私たちに要求したのはこのことである。ゼレンスキーとその家族が無事でいることを望んでいる。亡くなる方々や怪我をする方々が少ないことを願っている。

■高く評価した
ウクライナ総領事館に行き、連帯を示した。彼らは私たちに対して大いに感謝をしていた。最近この状況の中でウクライナ大統領は気を利かせて私の誕生日を祝ってくれた。私はこのことを高く評価した。

■プーチンは自身の国に不正を行った
状況はとても悪く、悲しく思う。こんなことは起きてはいけなかった。プーチンは自分と自分の国に不正を行い、全世界が反対している。私たちは総主教座として30年来生協世界の一体性のために大きなアプローチをした。私は、正教全体が団結するように常に重点を置いてきた。

■我々を邪魔しようとした
今日の状況の中で、正教会が述べなければならない全てのことを述べてきた。我々の態度は明確で、我々は信者たちの今日のニーズと態度に注視しながら決定を下した。団結のために、我々の総主教座は非常に一生懸命働いた。2016年までは全てが順調に進んでいた。イスタンブルは正教会の階梯の中で常に一番であった。モスクワは5番目である。彼らはわたしたちを邪魔しようとしていた。モスクワの意志で15-20世紀後にも変化が起きることはない。我々は恐れていないし、彼らが無駄なことに血道を上げないように願っている。

■戦争は終わるべきだ
交渉が良い結果に終わることを心から願っている。戦争を終わらせ、これ以上人の血が流されないようにしてほしい。罪のない子供たちが難民となることを余儀されており、悲しまないことは無理である。

■トルコの提案を受け入れる者は得るものがあるだろう
エルドアン大統領は、仲介役を戦争の前から買って出ていた。トルコは仲介役になるために常に努力している。連帯と協力を欲していると表明している。受け入れるものにとって得るものがある。


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翻訳者:岩田和馬
記事ID:52773