200~300万人ロシア人観光客の求めは、予約便がキャンセルにならないこと

2022年04月16日付 Milliyet 紙

今年は250~350万人のロシア人観光客がトルコで休暇を過ごすことが予想されている。しかし今年はロシアが(経済)制裁下にあるため、観光客を輸送する飛行機をトルコが差し押さえしないことの保証をもとめている…

イスマイル・シャーヒン記者
ウクライナでの戦争のため制裁の嵐の下にあるロシアは、今でもトルコで休暇を過ごす市民を輸送する飛行機が差し押さえられることを恐れており、そのためトルコに保証を求めている。

トルコ航空(THY)のエカテリンブルグ~イスタンブル間の運航は、4月16日~5月15日の間中止されることが発表されている。またトルコ航空はウファからの路線についても休航することを公表している。

ロシアのコメルサント紙は、休航がロシア連邦航空局によるものだと書いている。同紙の報道によると、今年は250~350万人のロシア人観光客がトルコで休暇を過ごすことが予想されている。しかしウクライナ戦争が原因でロシアの飛行機では40万人~50万人しか輸送できないことが明らかにされている。
ロシアは国営もしくは民間の航空会社が運用する機材のうちリースのものについて、差し押さえをしないことの保証をトルコに対して求めている。

■旅客機が781機ある

2019年にはトルコに790万人の(ロシア人)観光客が訪れた。コロナウイルスのパンデミックの影響で2021年にはロシア人観光客数は490万人に減少した。今年の観光客数の予測は、昨年より50%少なくなるのに対しロシアの観光客たちがトルコへロシアのチャーター便で来ることによりいくつかのリスクが生じている。ロシアの空路には合計781機の飛行機がある。これらの飛行機のうち571機が国外からリースされた機材であり、このリースされた飛行機は論理的には国外へ飛行できるが、飛行機の所有者が求めれば飛行機は差し押さえられるというリスクがある。ロシアは、このためトルコが飛行機を差し押さえないことの保証を求めている。これらに関連して交通省との協議も進められている。しかしロシアの司法関係者はトルコが単独でそのような保証を与えることは難しいと指摘している。ロシアがこのような保証を得ているのは、今のところカザフスタンとの間のみである。トルコ航空はロシア人観光客を輸送するためロシアの領域に向け1週間当たりの運航本数を300本に引き上げることを検討している。このため追加の25機をロシアへ飛ばすことを計画している。しかしロシアでの共同運航を望んでいる。コメルサント紙は、トルコによる保証が与えられなければ、トルコ航空に対する追加制裁もありうると主張している。


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翻訳者:宮崎友裕
記事ID:53281