北キプロス・スジュオール前首相「組閣は我々が」

2022年04月21日付 Hurriyet 紙

北キプロストルコ共和国の総辞職した内閣の首相であったファイズ・スジュオール前首相は、「組閣の義務は我々に与えられるだろう」とし、「大統領に憤りはなく、政策に不満もないが意見の違いがある。」と話した。

北キプロストルコ共和国ファイズ・スジュオール前首相が昨日閣僚の変更を行いスナトゥ・アトゥン財務大臣の解任を要求したことを受け危機が生じた。これにより、国民連帯党(UBP)、民主党(DP)、再生党(YDP)から成る連立政権の解体で幕を閉じることとなった。

スジュオール前首相は、北キプロストルコ共和国のエルシン・タタル大統領と30分間の会談を行った後、国民連帯党本部の入り口で報道機関に声明を発表した。タタル大統領と長時間の会議を行ったとしたスジュオール前首相は、大統領が総辞職を承認したと述べ、「私は責任をもつと述べ、大統領はこういった形で決定を下しました。」とした。

スジュオール前首相は、タタル大統領が決定を口頭で伝えたとし、大統領とは今後の全般的な政局について話し、迅速な再組閣が議題になり、再度内閣を設ける過程が開始するだろう、と話した。

ある記者の「組閣の任務はあなたに与えられるのか」との問いに対し、スジュオール前首相は、「その方向で話しました。我々に与えられるでしょう」と答えた。国の現状では一日一日が大変重要であると強調し、「迅速に新政府を設立する必要があります。時間を失わないために。」と話した。また同氏は、タタル大統領もこの枠組みで行動するだろうと話した。

「組閣任務ははいつ与えられるか明らかになっているのか?」との問いに対しスジュオール前首相は、「いいえ。本日長いこと全般的なことを話しました。一両日中に明らかになる可能性が高いです。」と答えた。

スジュオール前首相は、組閣任務の問題に関してタタル大統領に、「必ず私たちに与える必要はありません。第一野党にも与えることができます。まず彼らが試みてもし組閣させることが可能ならば、それも1つの代替策です。もしそうでなければ最終的には再び私たちにその任務が与えられるでしょう。民主主義的な形でこうも話しました。」と発言内容を明らかにした。

■「閣僚の一部は必ずや変わる」

新政権樹立の任務が自らに与えられる場合、一部のことを変更すると話すスジュオール前首相は、「閣僚の一部は必ずや変わります。」と話した。

スナトゥ・アトゥン氏がなぜ解任されなかったのかについての問いに対しては、スジュオール前首相は「大統領はこの形が適切だと思っていました。それについて大 統領に尋ねてみてください。長い話し合いでした。同じことを私も尋ねました。困難なプロセスは、我々が直面する経済的ボトルネックであり、人々が直面する経済的困難です。政府が取り組んでいる諸々の問題ですが、大統領はこの形が適切だと考え、迅速に[組閣の]任命を行うと話しました。大統領は、より容易な前途を切り開くことができると信じているため、この決定が適切だとしました。」と話した。

■「私たちの意思に一切の後退はありません」

「内閣が1人の人間により崩壊したのか」との質問についてスジュオール前首相は、「それはわかりません」と返答した。昨日連立与党とともにタタル大統領の負担を軽減するため措置を講じたと話すスジュオール前首相は、「結果として私たちの意思は明らかです。一切の後退はありません。そのことを私は今明確に話しています。新たに形成される政府でもこの意思は持ち続けていきます」とした。

トルコ共和国と北キプロストルコ共和国間で調印された金融議定書がどうなるかについて尋ねられると、スジュオール前首相は、「継続します」と答えた。議定書が国民連帯党、民主党、再生党だけに関わるものではないと明らかにしたスジュオール前首相は、「私たちの次の新政府でも同様に続きます。調印されましたから。」と話した。

「現政権の連立諸政党と再連立する言質を得ましたか?」という問いに対しては、「そのように見えます。」と答えた。前首相は、政府は連立諸政党と良好な関係を築いているとし、「不満があると言えば不当なものとなります。45-50日間極めて問題のない関係で政府を運営しましたから。」と話した。

タタル大統領に不満はあるかどうか尋ねられると、スジュオール前首相は「政策には憤りはありません。しかし意見の相違はあります。」と述べながらも、タタル大統領の考えは尊重されるべきだとした。


■組閣の任を得た党には15日の期間がある

憲法によれば、組閣を任される党は遅くとも15日内に政権を樹立するか組閣の任務を返上する義務がある。2022年1月23日に行われた早期総選挙の後、国民連帯党のスジュオールが首相となって設けられ、議会に29議席を有するUBP-DP-YDP連立政権は、3月3日に議会から信任を得ていた。


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翻訳者:小鉄礼子
記事ID:53303